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ここはゴミ箱です
本日の一冊

エリス・ピーターズ,岡達子訳:門前通りのカラス;修道士カドフェル12,2004.11.20,初版1刷,東京,光文社

王妃の活躍もあり,女帝モードに捕われていたスティーブンが自由の身となり,イングランドの王位を巡る情勢は振り出しに戻る形となった.州執行長官であったギルバート・プレスコートが死んでから,代理という形で州を守っていたヒューがスティーブンに呼び出されるのと同様に,ラドルファス院長も再び兄の側についたヘンリーに呼び出されて修道院を留守にすることに.
教区司祭であったアダム神父が亡くなり,ヘンリーの元から帰って来たラドルファスはその後任として一人の神父を連れて帰ってきた.優秀だが,寛容ではない新しい神父はほんの少しの間のうちに,教区民から恐れられ,嫌われることに.そんな中,その嫌われ者の神父が川に落ちて冷たくなっている姿で発見される.

この間イギリスの歴史〜みたいな本を読んでいたら,スティーブンとモード(マティルダ)のことも書かれていて,「あぁ、こういう時代の話なんだなぁ」と(フィクションですが)何となく感動しました.

ところで今日も雨で,桜は花弁が落ち始めていました.お花見といってもこの近辺では今週末がラストチャンスでしょうか.
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本日の二冊

ジェラルディン・ブルックス,森嶋マリ訳:古書の来歴,2010.1.20,第1刷,東京,ランダムハウス講談社
魚住ユキコ著,Quin Rose原作:ハートの国のアリス-Memories of the Clock-,2008.11.5,第1刷,東京,講談社

「古書の来歴」は鹿児島にいるお母様に,「誕生日切手だけじゃあなんだから、欲しいものないの?」(←私は切手を集めている)と訊かれて咄嗟に欲しいものというのは思い浮かばないなぁと(日用品ならいくらでも思いつくのですが),しばし考え「あ、そういや気になっていた本があったなぁ」と答えたもの。お母様も読みそうな本をチョイスすると,買ってすぐに母さんが読んで,私に送るという手がとれるので,暇を持て余している母にちょっと孝行がてら誕生日祝いとして受け取ったという経緯です.

でも借りた本を優先していて,結局一ヶ月以上過ぎてからようやく本日読みました.古書と,歴史に興味のある人は楽しめるかと.古書に関わったその時代の女性達の,歴史に翻弄される姿とその中で強く生きる姿も十分に読める本でした.メインとなった古書はサラエボ・ハガダーというもので,中世スペインで作られたヘブライ語の稀覯本だそうです.不勉強なもので,この本で初めて知ったのですが,「古書の来歴」は実際にあるサラエボ・ハガダーを取り扱っているものの,中身はいくつかの史実をネタとして広げたフィクションです.

これまでのダヴィンチ・コード系に比べればいいかな,と思うところがまず主人公自体は逃げて狙われてドンパチっていう部分がないこと.そしてちゃんと自分のツテで極めて穏便に古書の来歴を辿っている点.個人の財力云々の素敵パトロンは見当たらない.
でも何となく最後がブルータスお前もかっていう気になるのは,あれですね,レーンですよ.シェイクスピアですよ.

ともあれ,最初に古書を分析する箇所などは職業柄(?)思わずにやりとしてしまうところです.映画化はこの部分だけすっごい時間とってやってくれればいいと思う.少なくともドンパチは入れてくれるな.

二冊目は姉さんにもたされたもので,いま彼女がハマっているゲームのノベライズ版.「乙女好きそうだから」と渡された記憶があるが……,そうですね.乙女,好きですよ.うじうじじめじめした,気質雨男も好きですよ.ゲームはやっていないのですが,この人のエンディングが一番穏当なのでは? デレるのが早いと言われていましたが,もとからあまりツンではないように思います.じめじめ? パジャマの趣味が気になるところ.
本日の二冊

村田栞:シェオル・レジーナ:魂の捜索人,2005.7.1,第1刷,東京,角川書店
村田栞:シェオル・レジーナ:魔女の刻印,2005.11.1,第1刷,東京,角川書店

姉から渡されたので読んでみました.うん,面白いと思いますよ.中身は結構しっかりした文章で書かれていて,設定も聖書あたりから引っ張ってきているようですし.ファンタジーらしく加工はしてありますし.しかし自分で買うかと言われれば多分絵で避ける.自分の好みの問題ですが,ちょっとイメージと違うんだよなぁ.

自分的には山羊頭さんが好きですが(いまナチュラルに羊頭って打った),これから出番増えるかな.

そして上記とは関係なく,実は図書館でもう一度借りてユリエ/ルと/グレンを読み返してみたのですが,トリストラムとテレンスの容姿設定ってとっぱじめの1巻に出てたんですね.すっかり忘れている頃に3巻を読んで,「あんま出てなかった(容姿について)」って言ってしまいましたが覚えてないだけだった…….大変失礼をいたしました.トリストラム金髪でした.でも童顔っぽいこと書いてあったからいいか(←何が?).
本日の一冊

クリスティアーネ・マルティーニ,小津薫訳:猫探偵カルーソー,2007.12.30,第1刷,東京,扶桑社

ヴェネツィア+猫+ミステリということで,その+は読まないとあかんやろ.巻末の解説には,猫ミステリのブックガイドがついています.

猫の出てくるミステリというのは,猫が主人公,猫が脇役(助手?)というものがあると思うのですが,この本は猫達が主役の猫視点でのお話.なので現実離れしていると言えばそうですね.そして猫が検死したりはしないので,ミステリとしては場当たり的な要素が多いような気がしました.推理ものというより,猫探偵達の冒険活劇に近い.

さて,上記と全く関係なく,寒い日曜日に撮った写真.

釣り禁止

よく覚えていませんが,下は釣りを禁止する旨が書かれた看板かと.
カメラ構えていた時は真正面を向いていて,「鳥の真正面ってあんま見ないな」と思ってシャッター押した瞬間に横を向いてしまったという…….
本日の一冊

朝倉文市:修道院;講談社現代新書1251,1995.5.20,第1刷,東京,講談社

再々読中の修道士カドフェルシリーズの参考になるかと思いまして,修道院の活動理念とその展開を書いてしかも短めの本(ここ重要)を借りてきました.読んだら案外長かったけれども.そしてぎっちり内容詰まっていたけれども.

ひたすらに神を想い,キリストや使徒の姿に倣うことを理想とする人がそれ以外のことにとらわれたくないとして,世俗を捨て,富を捨てて荒野に生きる.しかし自殺とは違うので,ある程度食べて生きていかなくてはならず,食べるには食べるものを採ったり,作ったり,買ったりしなくてはならず,そのため完全に世俗との関わりをシャットアウトすることができないのが現実.本当にマナのように天から降ってくればいいんだろうけれども.

さて,その現実の中にいてそれでもなるべく理想に近づくために,一人から集団へ.世俗と関わりつつも理想の園を守るべく共同生活の場所を.そして集団で狭い場所に集まって暮らすには,集団の中にも戒律が必要で.清貧と,禁欲と,祈りと沈黙と.しかし土地を持てば収穫ができ,収穫ができれば貯蔵して富ができ,富ができれば人が集まり,堕落への道が加速する.

……とまぁ,仲間を集めてわいわいやっているうちは志も共有できるけれども,裾野が広がれば志は伝わりにくくなってしまう.でも本当に一人で生きるってむりなのよね,というジレンマとともに賛美と批判の中で盛衰を繰り返しているのですね.

自分的メモ.カドフェルはベネディクト派修道院の修道士で,マークは修道士出身の司祭(将来は)ということになるんですね.彼らの修道服はクララ(頭巾付修道服)で黒いですが,シトー派は白の上に袖無しの肩衣を纏うという姿です.
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