ここはゴミ箱です
本日の二冊
ブラッド・メルツァー,青木創訳:偽りの書,2009.3.31,初版,東京,角川書店 上下巻
聖書に記された人類最初の殺人にして最初の兄弟殺しの物語.アダムとイブの子ども,カインとアベルの物語の顛末には謎がある.カインは何をもって弟アベルを殺したのか.その凶器の不在が,ある意味では聖書中に描かれた最初の殺人ミステリなのかもしれない.
と,歴史系ミステリの流れを行って,図書館博物館美術館を巡っての謎解きかと思いきや,絡んでくるのはなんとスーパーマンのコミック.そして絡んでくるのは兄弟殺しではなく,父と息子の関係図.あえてこれをミステリに分類しなかったのは,謎解きが推理というよりも流れに沿ってという感じで,サスペンスに近いのかと思ったせいです.
そして,ダヴィンチ・コード,シャイクスピア・シークレットと同様に,信じちゃいけない○○な人登場.○の中には好きな言葉を入れましょう.……誰かお願いだからこの展開をぶち破ってください.
さて,神がカインになんの印をつけたのかは別として,案外凶器の不在はP資料やらJ資料の継ぎ接ぎ,翻訳の際の抜け落ち,どちらかに原因があって,何かしらの資料にははっきりこれだ! と書かれていたのかも.それとも,その時代の人には書かなくてもわかる凶器だった?
スピード感はありましたし,一気に読める作品でした.……問題はやっぱり○○な人がやっぱり○○な部分か…….
ブラッド・メルツァー,青木創訳:偽りの書,2009.3.31,初版,東京,角川書店 上下巻
聖書に記された人類最初の殺人にして最初の兄弟殺しの物語.アダムとイブの子ども,カインとアベルの物語の顛末には謎がある.カインは何をもって弟アベルを殺したのか.その凶器の不在が,ある意味では聖書中に描かれた最初の殺人ミステリなのかもしれない.
と,歴史系ミステリの流れを行って,図書館博物館美術館を巡っての謎解きかと思いきや,絡んでくるのはなんとスーパーマンのコミック.そして絡んでくるのは兄弟殺しではなく,父と息子の関係図.あえてこれをミステリに分類しなかったのは,謎解きが推理というよりも流れに沿ってという感じで,サスペンスに近いのかと思ったせいです.
そして,ダヴィンチ・コード,シャイクスピア・シークレットと同様に,信じちゃいけない○○な人登場.○の中には好きな言葉を入れましょう.……誰かお願いだからこの展開をぶち破ってください.
さて,神がカインになんの印をつけたのかは別として,案外凶器の不在はP資料やらJ資料の継ぎ接ぎ,翻訳の際の抜け落ち,どちらかに原因があって,何かしらの資料にははっきりこれだ! と書かれていたのかも.それとも,その時代の人には書かなくてもわかる凶器だった?
スピード感はありましたし,一気に読める作品でした.……問題はやっぱり○○な人がやっぱり○○な部分か…….
PR
本日の一冊
Shel Silverstein:The Giving Tree,HarperCollins,1992, NewYork
邦題は「大きな木」.日本語版を読んだ後にこのブログで一言書こうかと思ったのですが,原文がどうなっているのか知りたくて,欲しかったDaddy long-legs と一緒にアマゾンで購入.ついでだということでThe Giving TreeもCD付きにしてみた.
私は英語の勉強真面目にやっていないし,喋るのも読むのもおぼつかないですが,好きな話なら読めるかなぁと思ってあしながおじさんなんですが,大きな木と訳されたこの絵本は好きというか……とても消化できない部分があって,それがまず題名.そして日本語では確か「でもそれはほんとかな」だがなんだかで訳されていた後半部分(すみません本当は日本語訳を手元に置いておけばよかったのですが).原文はbut not really.この一言でなんだか読んでいるこっちはとっても頭がかき乱された.
「大きな木」という訳もつまり懐の大きいという意味なのか.でもGiving とあの but not really を考えるとそういう意味ではないような気もするのです.……これは読む人読む時によって解釈は異なるでしょうね.今の自分にはどう解釈していいやら分からないだけで,これで何やら腑に落ちる解釈ができたとしても,何年か後にはまた違ってきてるかも.今年早々の自分的問題作.
ちなみにCDの朗読は一部原文と変えてあるというか,多分(聞き取れてないだけかもしれないですが)but not reallyは読んでいないのではないかと…….
Shel Silverstein:The Giving Tree,HarperCollins,1992, NewYork
邦題は「大きな木」.日本語版を読んだ後にこのブログで一言書こうかと思ったのですが,原文がどうなっているのか知りたくて,欲しかったDaddy long-legs と一緒にアマゾンで購入.ついでだということでThe Giving TreeもCD付きにしてみた.
私は英語の勉強真面目にやっていないし,喋るのも読むのもおぼつかないですが,好きな話なら読めるかなぁと思ってあしながおじさんなんですが,大きな木と訳されたこの絵本は好きというか……とても消化できない部分があって,それがまず題名.そして日本語では確か「でもそれはほんとかな」だがなんだかで訳されていた後半部分(すみません本当は日本語訳を手元に置いておけばよかったのですが).原文はbut not really.この一言でなんだか読んでいるこっちはとっても頭がかき乱された.
「大きな木」という訳もつまり懐の大きいという意味なのか.でもGiving とあの but not really を考えるとそういう意味ではないような気もするのです.……これは読む人読む時によって解釈は異なるでしょうね.今の自分にはどう解釈していいやら分からないだけで,これで何やら腑に落ちる解釈ができたとしても,何年か後にはまた違ってきてるかも.今年早々の自分的問題作.
ちなみにCDの朗読は一部原文と変えてあるというか,多分(聞き取れてないだけかもしれないですが)but not reallyは読んでいないのではないかと…….
本日の一冊
林信吾:英国一〇一話,1998.11.18,第1刷,東京,中央公論社
電車での移動があったので,その間に文庫本をと思って借りました.
それにしても土日が強風だったので,電車に遅れが出て暇つぶしを持って行ったのは正解でした.
英国滞在期間が十年ほどあった著者がコラムのような短い文章でテーマごとに語るエッセイ集……かな.英国のこういう紹介的なエッセイはけなすか擁護するかという両極端になりやすいような気がしますが,別段これは英国に限らず,でしょうか.自国のことだってそうだしね.
にしても英国料理なんてものは認めん! くらいの勢いはとても面白かったです(楽しんでいいのか).そう言えばありがちな朝食については語らなかったな.語り口が辛辣というかちょっとワルぶっているというか.こういうコラムとかエッセイは書き方によって小説よりも人を選ぶと思うので,受け付けない人もいるだろうなぁと思いましたが.ちりばめられたエピソード蘊蓄はへぇと思うものもありました.だが俳句については何も言えない.
林信吾:英国一〇一話,1998.11.18,第1刷,東京,中央公論社
電車での移動があったので,その間に文庫本をと思って借りました.
それにしても土日が強風だったので,電車に遅れが出て暇つぶしを持って行ったのは正解でした.
英国滞在期間が十年ほどあった著者がコラムのような短い文章でテーマごとに語るエッセイ集……かな.英国のこういう紹介的なエッセイはけなすか擁護するかという両極端になりやすいような気がしますが,別段これは英国に限らず,でしょうか.自国のことだってそうだしね.
にしても英国料理なんてものは認めん! くらいの勢いはとても面白かったです(楽しんでいいのか).そう言えばありがちな朝食については語らなかったな.語り口が辛辣というかちょっとワルぶっているというか.こういうコラムとかエッセイは書き方によって小説よりも人を選ぶと思うので,受け付けない人もいるだろうなぁと思いましたが.ちりばめられたエピソード蘊蓄はへぇと思うものもありました.だが俳句については何も言えない.
本日一冊
柄刀一:サタンの僧院,1999.4.30,第1刷,東京,原書房
「奇蹟審問官アーサー;神の手の不可能犯罪」を先に読んでから,同じアーサーが出てくるというので読んでみました.奇蹟審問官の2巻は図書館に入っていないので,別の図書館に行くかそれとも購入希望でも出してみるかというところ.サタンの僧院はアーサーの異母弟甲斐・クレメンスがもう一人の主人公.
「神の手の〜」の方はえっと……そう,グノーシス関連で神学論争というか問答がかなりの行数食っていましたが,その前作とも言えるサタンの僧院ではもっと広く(と言っていいのか)キリスト教の”神を信仰するとは”という部分をクリスチャンであるアーサーと甲斐が悩み抜くという.興味ない人にとっては苦痛以外の何ものでもない部分が多いため,ミステリとしてのトリック云々の部分に頭が回らないような印象を受けました.ちゃんと推理しながら読んでいる人は,その神学的な悩み部分にも種があるのではと考えて読むのでしょうから余計に辛いかも.
私は推理しない人なのでアーサー,甲斐の悩み部分を興味深く読みましたが,それでも問答全部たどるのはきつい(笑).ただ流石にイブの手話で神はあなたの後ろに〜みたいなのは分かりましたよ.うん,いるよね,みたいな.
アーサーのシリーズは文庫落ちしないのかな…….個人的には好きなんですけど.揃えようと思ったらハードカバーとノベルズとってサイズが合わないのがなんとなく嫌なんだよな〜(まぁ,既にそんなのたくさんありますけど)
柄刀一:サタンの僧院,1999.4.30,第1刷,東京,原書房
「奇蹟審問官アーサー;神の手の不可能犯罪」を先に読んでから,同じアーサーが出てくるというので読んでみました.奇蹟審問官の2巻は図書館に入っていないので,別の図書館に行くかそれとも購入希望でも出してみるかというところ.サタンの僧院はアーサーの異母弟甲斐・クレメンスがもう一人の主人公.
「神の手の〜」の方はえっと……そう,グノーシス関連で神学論争というか問答がかなりの行数食っていましたが,その前作とも言えるサタンの僧院ではもっと広く(と言っていいのか)キリスト教の”神を信仰するとは”という部分をクリスチャンであるアーサーと甲斐が悩み抜くという.興味ない人にとっては苦痛以外の何ものでもない部分が多いため,ミステリとしてのトリック云々の部分に頭が回らないような印象を受けました.ちゃんと推理しながら読んでいる人は,その神学的な悩み部分にも種があるのではと考えて読むのでしょうから余計に辛いかも.
私は推理しない人なのでアーサー,甲斐の悩み部分を興味深く読みましたが,それでも問答全部たどるのはきつい(笑).ただ流石にイブの手話で神はあなたの後ろに〜みたいなのは分かりましたよ.うん,いるよね,みたいな.
アーサーのシリーズは文庫落ちしないのかな…….個人的には好きなんですけど.揃えようと思ったらハードカバーとノベルズとってサイズが合わないのがなんとなく嫌なんだよな〜(まぁ,既にそんなのたくさんありますけど)