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ここはゴミ箱です
本日の一冊

町田宗鳳:山の霊力,2003.8.8.第3刷,講談社,東京

坂上の化け物屋敷というオリジナルの続きを書きたいのですがなかなか進まず.設定としてちょっと遠野物語とか山の神とか,そんなのを入れ込みたいので参考になるかしらと思って読んでみました.日本三大霊場(比叡山,高野山,恐山)とか日本三大霊山(富士山、立山、白山)とかあるんですねぇ.どっちも山なのに霊場と霊山…….

山登りというかそれ以前に日々の運動は出勤と帰宅(徒歩)と,書架整理くらいの人間ですが,この本読むと「山登り、こころの栄養になりそう……」と思ったりします.成人式に山の登りという提案も,ありかなと思えましたね.偉いかどうかも分からない市長さんその他の話聞いたりするよりも,黙々と山登ってみるの.式で暴れるより,汗かき山登って何が得られるかと言えばそれは分かりませんが,お偉いさんのお話聞いても何が得られるかってそれも分からないわけですからね.達成感は山を登った方があるような気がしますし,なんか達成感があった方が成人した! っていう気分になるかも.……成人式なんてとっくに終えた自分は今更体験しようがないわけですが.

行ってみたいのは高野山なんですよね.熊野へ行った時,ルートとしては高野山から山を伝って熊野に入るというルートがあったわけですが,伊勢から熊野へ詣でる伊勢路と,もっと大阪の方から入るルートと,そして高野からという三本を調べたのですが,高野からの道が距離的には一番短いけれど一番辛いということで体力に自信がなく断念しました.そもそもその旅行は,歩いて熊野に入るほどの休みはとれていなかったので電車とタクシーでしたけれどね! この本の著者が見ていたら外道だ! と怒られそうですよタクシーなんて.

29日追記
そういえばこの本の中で一番興味深いなと思ったのが,屋久島の山姫のお話でした.微笑まれて微笑み返すと,その美貌に引きずられてあっという間に血を吸われてしまうという.微笑まれたら睨み返さないといけないそうな.美人の神様は一番怖いですね.
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本日の二冊

ゲルマノ・ズロぶん,アルバータインえ,イシグロケンやく:マルタとじてんしゃ,2006.8.8.トランスワールドジャパン,東京
富安陽子文,降矢なな絵:まゆとおに,2004.7.10.第3刷,福音館書店,東京

昨日朝読みしてきました.一月の最後の週ということで,今頃干支の話でもなぁと悩んだ末,牛の出てくるお話を一点.「マルタとじてんしゃ」は原色に近い色をべた塗りした感じの絵で,オレンジ色の牛のお話だよ,と最初に断ると「えぇ〜!」と声が上がりました.他の牛はちゃんと牛柄なんですよ.
牛づくしでも良かったのですが,2月も近かったのでついでに来週の節分に合わせて鬼のお話をもう一点.やまんばのむすめのまゆはどうやらシリーズで他にもお話しがあるようですね.もっと節分の内容を盛り込んである昔話を……と最初は思っていたのですが,小さい体で凄く力持ちのまゆと,怖そうな顔して最後の方にはおんおん泣いてしまう鬼のお話でほんわり終われたかな.
今回はネタというほどのものが用意できず,かろうじて今年の恵方について言及して終わってしまいました.「東北東ってどっち?」と聞かれて,ちゃんと調べていなくてなんと説明してよいやら……(汗).北と東の間の間.というわけの分からん説明をしてしまった.時間も足りず……下手にネタを仕込もうと考えない方が良かったかも.混乱させちゃったかな.ごめんよ!

ごめんといえば,日曜日の更新もすみません.プロローグのみって…….しかも馬鹿話.バレンタインまでには終わらせたいネタであります.
本日の一冊

E・L・カニグズバーグ著,松永ふみ子訳:クローディアの秘密,1997.4.4.第36刷,岩波書店,東京

みんなの歌のメトロポリタンミュージアム大好きだったのに,元となったというこの話は全く読んだことがありませんでした.追い打ちかけるように”図書館員として読んでいなければおかしい”と指摘され,それなら読んだるわ! と闘志を燃やして読みました.

歌の方はちょっとしたホラーでしたが,本の方は健全な(?)家出物語というか成長記というか.クローディアが弟のジェイミー(会計担当)と,それぞれバイオリンのケースとトランペットのケースに衣類を詰めて,メトロポリタン美術館に忍び込むという内容のもの.ひねくれた大人(?)になった今読むと,いくらトイレの蓋の上に乗ったって,夜中はセコムに引っかかるよ今は,と思ってしまうのが悲しいところ.しかし,本を読んで納得したのはバイオリンのケースとトランペットのケースについて.歌だと一人の子が両方持っているように聞こえるけれど,弟も連れてきていたのなら納得.

やがて美術館に収蔵された天使の像を巡って,クローディアはどうしても天使の秘密が知りたくなる.家出をしてみても自分は変わらなかったけれど,秘密を持てば変われる,だから天使の像の秘密を持って帰らなくてはいけない.非日常を経験しても自分は日常のままで,それなら非日常を内側に抱え込んでしまえば,それによって好きな時に非日常に入り込める.誰も知らないことを自分だけが知っている優越感というか.成長記と書いたけれど……本当に彼女は成長したんだろうか? 美術館に家出するというのは素敵な設定だが,クローディアには入り込みづらいなと思った本でした.

でもほんと,ルーブルとかメトロポリタン美術館で一週間も暮らせたら幸せだろうなぁ.どっかの修道院の図書室とかでもいいなぁ.一人暮らしの家出って,家出になるのかわからんですけども..
本日の一冊

森谷明子:れんげ野原のまんなかで,2005.2.28,創元社,東京

そう,2009年に買ってまだ初版が届くのか……一体何冊刷ったのかな.と奥付を見て思いましたが,余計なお世話ですね.名前を忘れてしまいましたが,何かの出版系ニュースのチラシで掲載されていた本です.そう言えばそれを読んだのもつい最近のことで,書いた人も「2005年出版の本を今頃読んだ」という風に書いておられました.書店でよほど地味な扱いだったのでしょうか.それを読んでから私も購入を検討したため,店頭では見つからずに注文かけました.

日常系ミステリとしては成風堂書店シリーズの方がいいかなぁという印象.請求記号とか使ってみたりしているので図書館関係者でミステリ好きならちょっと嬉しくなっちゃう感じですが.でもまぁ,図書館を舞台にして,図書館員を気持ちのいい印象の人で書いてくれて.それだけで万々歳のような気がします.眼鏡の暗い女性がカウンターに座っているような描写じゃなくて安心しました.ちょっとイメージが古すぎるか…….

立派な建物,動かない蔵書,意図された誤配架,作られた請求記号,れんげ畑でちょっとイメージアップ.こんなキーワードに興味がある人は読んでみましょう.

ちなみにこの本の中で,図書館員なら必ず読んでいるはず——読んでいなければモグリだ——くらいに言われていた本を読んでいなかった私.かなりムッとしたので早速所蔵を調べて貸出を受けました.いま読んでいる途中です.
本日の一冊

リンダ・キルト著,ミヒャエル・ゾーヴァ絵,二宮千寿子訳:怖るべき天才児,2006.11.5,三修社,東京

「幼な子の口から」,「回想録」,「ふつうすぎたノーム」,「狡猾な赤ん坊」,「蒸発」,「眠り姫」,「存在の限りない軽さ」の短編7編.奇妙でちょっと恐ろしいお話をそろえて,それに相応しいゾーヴァの絵を添えた本.カエル嫌いの人には耐えられないだろうな,という設定が「幼な子の口から」ですが,想像したらカエル好きだって口の中からは出したくないに違いない.

ちなみに個人的に一番怖かったのは,表紙で目をまんまるにしてこちらを見ている双子の絵.ほんとにまんまるで,目が飛び出しそうだし同じ顔がふたつ並んでるし.夢に出そうでした.

決して読んですっきりするという本ではなく,奇妙な設定に関心はするけれど読んだその後味の悪さと言ったらない.そう言う意味では印象的な本ですね.身の毛もよだつっていうホラーじゃあないんだけど.なんて言うのかな.不気味? 「狡猾な赤ん坊」で母親が娘のAに抱いた感情に似ているのかな.自分とは違うものに対する畏怖というよりも嫌悪感,みたいな.
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