ここはゴミ箱です
本日の一冊
浅暮三文:クリスマスにさようなら,2007.11.30,徳間書店,東京
それぞれにテディベアが絡む短編四つ.「怪盗マルチェロ」は宝石泥棒マルチェロと相棒シフォンの話,「ブレックファースト・スペシャル」に出てくるクマはブレックファーストから名前をとってブレック,そして「岸辺はるかを漂いて」は悪魔と契約してしまったフィドラー(フィドル弾き)とそのクマ,クリフトフの話,「ミスター・サンドマン」が一番ファンタジーでしたが,クリスマスにどうしても眠りたい双子が,砂男とその兄(サンタクロース?)に会う冒険譚で,一緒に冒険したクマはキングという名前です.目次にいる熊のマークがそのお話に出てくるテディベアの数を表しているところが可愛い.
この方がこういうメルヘンなお話を書く時には,視点がとても優しい気がします.個人的にクマのぬいぐるみが好きってこともあるので,読む側もかなり視点が優しくなっておりますが.クマ達が向かっている先がゴミ焼却場ってあたりで,何だか悲しい話ばかりなのかなぁと思って読み進めたので,各お話がすべて,持ち主自身に捨てられたお話ではなくて安心しました.最後の展開はよめていたけれど,元の持ち主達のお話もちゃんと幸せでした.さようならは言わなくてはいけなくなってしまいましたけれどね.
クリスマスにまた思い出して読んでみたい本です.
浅暮三文:クリスマスにさようなら,2007.11.30,徳間書店,東京
それぞれにテディベアが絡む短編四つ.「怪盗マルチェロ」は宝石泥棒マルチェロと相棒シフォンの話,「ブレックファースト・スペシャル」に出てくるクマはブレックファーストから名前をとってブレック,そして「岸辺はるかを漂いて」は悪魔と契約してしまったフィドラー(フィドル弾き)とそのクマ,クリフトフの話,「ミスター・サンドマン」が一番ファンタジーでしたが,クリスマスにどうしても眠りたい双子が,砂男とその兄(サンタクロース?)に会う冒険譚で,一緒に冒険したクマはキングという名前です.目次にいる熊のマークがそのお話に出てくるテディベアの数を表しているところが可愛い.
この方がこういうメルヘンなお話を書く時には,視点がとても優しい気がします.個人的にクマのぬいぐるみが好きってこともあるので,読む側もかなり視点が優しくなっておりますが.クマ達が向かっている先がゴミ焼却場ってあたりで,何だか悲しい話ばかりなのかなぁと思って読み進めたので,各お話がすべて,持ち主自身に捨てられたお話ではなくて安心しました.最後の展開はよめていたけれど,元の持ち主達のお話もちゃんと幸せでした.さようならは言わなくてはいけなくなってしまいましたけれどね.
クリスマスにまた思い出して読んでみたい本です.
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本日の一冊
サン=テグジュペリ,河野万里子訳:星の王子さま,2006.5.20.第2刷,新潮社,東京
実は土曜日に(強風と雨の中)プラネタリウムに行きまして,特別投影で星の王子さまだったんです.どんな感じかなぁとウキウキと観に行ったわけですが,銀河鉄道の夜よりはちょっと印象が弱いかなと思いました.あのCGは目がくらくらするほど美しかった.
星の王子さまもCG使っていまして,最初王子さまがCGで出てきた時にはちょっとびびりましたが,慣れれば気にならないかな.キツネの尻尾の付け根が細すぎたのと,飛行機がちょっとショボかったのは大変気になりましたが.王子さまが砂漠のヘビに噛まれて倒れるシーンは本を読んでいた時もうるっとしましたが,映像で見せられるとまた違う印象でうるっときました.
全体的にはまぁ良かったと思いますが,時間の都合上キツネとのやりとり以外のところが大幅にカットされていまして,中でもこれはちょっと……と思ったのがバラの台詞.わたしあなたのことが好きだったの.みたいな台詞が入ったのですが,それだけなんですよ.そこだけ抜き出すって……あんたそれじゃあ全然バラの気持ちが伝わんないよ! 原作読んでないと誤解するよ! と思ったのです.そこはちょっと許せない.むむっ.
さて,真面目に観つつも頭の一部分が腐妄想に浸っておりまして,プラネタリウムと星の王子さまとくれば不二先輩だな,と.
サン=テグジュペリ,河野万里子訳:星の王子さま,2006.5.20.第2刷,新潮社,東京
実は土曜日に(強風と雨の中)プラネタリウムに行きまして,特別投影で星の王子さまだったんです.どんな感じかなぁとウキウキと観に行ったわけですが,銀河鉄道の夜よりはちょっと印象が弱いかなと思いました.あのCGは目がくらくらするほど美しかった.
星の王子さまもCG使っていまして,最初王子さまがCGで出てきた時にはちょっとびびりましたが,慣れれば気にならないかな.キツネの尻尾の付け根が細すぎたのと,飛行機がちょっとショボかったのは大変気になりましたが.王子さまが砂漠のヘビに噛まれて倒れるシーンは本を読んでいた時もうるっとしましたが,映像で見せられるとまた違う印象でうるっときました.
全体的にはまぁ良かったと思いますが,時間の都合上キツネとのやりとり以外のところが大幅にカットされていまして,中でもこれはちょっと……と思ったのがバラの台詞.わたしあなたのことが好きだったの.みたいな台詞が入ったのですが,それだけなんですよ.そこだけ抜き出すって……あんたそれじゃあ全然バラの気持ちが伝わんないよ! 原作読んでないと誤解するよ! と思ったのです.そこはちょっと許せない.むむっ.
さて,真面目に観つつも頭の一部分が腐妄想に浸っておりまして,プラネタリウムと星の王子さまとくれば不二先輩だな,と.
本日の一冊
有川浩:図書館戦争,2008.1.10.第15版,メディアワークス,東京
15版? ……多分15刷です……よね? それとも本当に15版なのか.図書館屋さんを悩ませる本を出しましたね色々な意味で.
ってすみません.今更です.初版から三年くらい経ってる.本屋の平積みを見つめつつ通り過ぎ,すでに別冊二冊も完結してようやく…….何故今更踏み切ったかと言いますと,年末鹿児島にいる親のところに遊びに行って,「娯楽がないのよ〜」というお母様が「なんか面白い本ない?」というところ,読んでもいないのに「こんな本が出てるんよ〜」と紹介したんです.そしたら母さん「面白かったわよ〜」と電話で報告してくれるものですから,紹介した手前これはそろそろ読まなあかんか……と腹をくくった次第でございます.
でもまだ一冊目でして.感想というとそうですね……基本夢見がちなのは郁と同じなので,ラブコメ展開大好きですよ? 堂上さんかっこいいし,設定も面白いと思う,と無難に読み進めていたのですが,図書館で実際ドンパチ始まるとちょっとそこの部分は飛ばしがちでしたね.なんかこう……精神的にちょっと,うん.やっぱり,図書館ではして欲しくないかな……と.でもまぁ,ちゃんと現実の図書館事情とは違えているとご本人もおっしゃっておりますので,それこそ「現実と混同せず」楽しめばいいのではないかと思います.私は郁ではないので,堂上さんより背低いし.うん,いける.
有川浩:図書館戦争,2008.1.10.第15版,メディアワークス,東京
15版? ……多分15刷です……よね? それとも本当に15版なのか.図書館屋さんを悩ませる本を出しましたね色々な意味で.
ってすみません.今更です.初版から三年くらい経ってる.本屋の平積みを見つめつつ通り過ぎ,すでに別冊二冊も完結してようやく…….何故今更踏み切ったかと言いますと,年末鹿児島にいる親のところに遊びに行って,「娯楽がないのよ〜」というお母様が「なんか面白い本ない?」というところ,読んでもいないのに「こんな本が出てるんよ〜」と紹介したんです.そしたら母さん「面白かったわよ〜」と電話で報告してくれるものですから,紹介した手前これはそろそろ読まなあかんか……と腹をくくった次第でございます.
でもまだ一冊目でして.感想というとそうですね……基本夢見がちなのは郁と同じなので,ラブコメ展開大好きですよ? 堂上さんかっこいいし,設定も面白いと思う,と無難に読み進めていたのですが,図書館で実際ドンパチ始まるとちょっとそこの部分は飛ばしがちでしたね.なんかこう……精神的にちょっと,うん.やっぱり,図書館ではして欲しくないかな……と.でもまぁ,ちゃんと現実の図書館事情とは違えているとご本人もおっしゃっておりますので,それこそ「現実と混同せず」楽しめばいいのではないかと思います.私は郁ではないので,堂上さんより背低いし.うん,いける.
本日の一冊
中原中也,吉田凞生編:中原中也詩集,2000.4.1,新潮社,東京
孤島パズルの漫画が連続刊行予定で,第一巻を既に買って読んでいますが,中原中也の「湖上」をアリスが諳んじてみせる場面がありました.小説を読んでいた時は何となく青臭過ぎるように感じて駄目だったのですが,漫画を読んでみたら気になったのでちょっと手を出してみました.(おそらく絵柄のせいもあって青臭いというより可愛く思えたのでしょう)
詩集にはまっていた時期というのは私にもありまして,おそらく中学生頃だったと思います.銀色夏生とか読んでいましたよ.いまではほとんど覚えていないですし,高校の時は詩集なんてほとんど手を出さなかったように思いますが.
それで中原中也ですが,読んでいなくてもあちらこちらで引用されているんでしょうね.「汚れつちまつた悲しみに……」そして「湖上」なんかはどこかしらで聞いていて中原中也という詩人の名前とリンクしていなかっただけのようです.その二編はやはり印象的ですが,もうひとつ「月夜の浜辺」という詩も気に入りました.何でもないのに捨てられないボタン.それを大事に袂へ入れるという内容の詩です.何となく気持ちがわかるというか,共感できる詩だったんだと思います.他のはちょっと……私には濃すぎるかなぁ,と.
中原中也,吉田凞生編:中原中也詩集,2000.4.1,新潮社,東京
孤島パズルの漫画が連続刊行予定で,第一巻を既に買って読んでいますが,中原中也の「湖上」をアリスが諳んじてみせる場面がありました.小説を読んでいた時は何となく青臭過ぎるように感じて駄目だったのですが,漫画を読んでみたら気になったのでちょっと手を出してみました.(おそらく絵柄のせいもあって青臭いというより可愛く思えたのでしょう)
詩集にはまっていた時期というのは私にもありまして,おそらく中学生頃だったと思います.銀色夏生とか読んでいましたよ.いまではほとんど覚えていないですし,高校の時は詩集なんてほとんど手を出さなかったように思いますが.
それで中原中也ですが,読んでいなくてもあちらこちらで引用されているんでしょうね.「汚れつちまつた悲しみに……」そして「湖上」なんかはどこかしらで聞いていて中原中也という詩人の名前とリンクしていなかっただけのようです.その二編はやはり印象的ですが,もうひとつ「月夜の浜辺」という詩も気に入りました.何でもないのに捨てられないボタン.それを大事に袂へ入れるという内容の詩です.何となく気持ちがわかるというか,共感できる詩だったんだと思います.他のはちょっと……私には濃すぎるかなぁ,と.
本日の一冊
カレル・チャペック作,関沢明子訳,藤本将画:郵便屋さんの話,2008.5.12.第2刷,フェリシモ,東京
絵がとにかく可愛い.朱色とベージュの組み合わせがちょっと古めかしい印象を与えるのですが,鶯色が入るとまたちょっと印象が変わります.最初は外国の絵描きさんかと思いましたが,日本の方でしたね.
お話は前半の,郵便局で働く妖精さんが出てくる部分と,後半のコルババさんが宛名のない手紙を届けるために旅をする部分とに分かれるようです.にしても,宛名を書かずに投函して(しかも重要な内容の手紙なのに!)返事がこないとうじうじしている運転手は一発殴っても良かったですよコルババさん.まぁ,そこで殴ったらほんわかしたお話が全部駄目になってしまいますけれどね!
わたし郵便屋さんの出てくる話は大好物ですので(職業的に郵便屋さん,図書館屋さん,本屋さん大好きなんです),このお話も好きです.読み聞かせには長いのが残念ですが,高校生とかでも十分好きになれる絵本ですね.おしゃれだから大人の女の人にも人気が出そうな絵本です.
カレル・チャペック作,関沢明子訳,藤本将画:郵便屋さんの話,2008.5.12.第2刷,フェリシモ,東京
絵がとにかく可愛い.朱色とベージュの組み合わせがちょっと古めかしい印象を与えるのですが,鶯色が入るとまたちょっと印象が変わります.最初は外国の絵描きさんかと思いましたが,日本の方でしたね.
お話は前半の,郵便局で働く妖精さんが出てくる部分と,後半のコルババさんが宛名のない手紙を届けるために旅をする部分とに分かれるようです.にしても,宛名を書かずに投函して(しかも重要な内容の手紙なのに!)返事がこないとうじうじしている運転手は一発殴っても良かったですよコルババさん.まぁ,そこで殴ったらほんわかしたお話が全部駄目になってしまいますけれどね!
わたし郵便屋さんの出てくる話は大好物ですので(職業的に郵便屋さん,図書館屋さん,本屋さん大好きなんです),このお話も好きです.読み聞かせには長いのが残念ですが,高校生とかでも十分好きになれる絵本ですね.おしゃれだから大人の女の人にも人気が出そうな絵本です.