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ここはゴミ箱です
本日の一冊

杉原幸子:六千人の命のビザ;新版,1994.7.1,第3版第1刷,東京,大正出版

元日本領事杉原千畝の妻幸子が語る,杉原領事との波乱に満ちた半生の記録.

1940年8月リトアニアにおいてユダヤ人救出のためにビザと書類を約六千人分発給し、ナチス等のユダヤ人排斥・迫害の手から人々の命を救った,「日本のシンドラー」(杉原千畝記念館:http://www.town.yaotsu.lg.jp/sugiharatiune/index.html)とも呼ばれた人です.

語学の才能があった千畝氏はロシア語が得意で,外交官としてフィンランド,リトアニア,ドイツ,チェコスロバキア,ルーマニアなどを転々としました.ビザの発給はリトアニアのカウナスでの出来事.日本領事館に助けを求めたユダヤ人達に,約50日間で六千人(もしくはそれ以上)のビザを書き,それを受けたユダヤ人は戦後その恩を忘れずに帰国していた千畝氏を探し出して深く感謝したという.

千畝氏の生き方も凄いけれど,奥さんも20代で凄い経験をしたんだなと思いました.若いドイツ人将校はちゃんと家族に引き取られたんでしょうか…….

仕事でちょっと展示するために選んだ本なのですが,人に見せてるわりに自分でも読んだことなくて……(笑).展示が終わってからですけど読んでみましたが,「当たり前のことをした」と言いながら正義を行える人のどんなに強いことか.夫人によるやさしい語り口調の文章なので,中学生から読めるな〜と思いました.
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更新小説「あなたはしもべを愛し試される」より

予告していた通り,上司→長男にバトンタッチ.
必要以上にメロさせるのはいかんと思いつつ自重できなかった…….
はい,ここでしっかり土下座しておきます.
妄想飛躍しすぎですよね? でも妄想だからこその飛躍率なんですよ?
相当勝手に作っている部分が多いのですが,この先はもっとそうなりますので…….

えっと今回はそうでもないのですが,次回は次男の名前とか勝手につけてしまっているので要注意です.名前……きちんと出てなかったと記憶しているんですが…….また勘違いでないことを祈ります.
本日の三冊

ダン・ブラウン,越前敏弥訳:天使と悪魔;上中下,2009.5.30,25版,東京,角川書店

電車での移動時間を利用して今週末で読みました.ダ・ヴィンチ・コードの映画後にこの方の本がかなり連続して平積みされたと思うのですが,その時手に取ろうかと思って保留し,映画化されると知った時にまた手に取ろうかと思って保留し…….結局なんでかこんなタイミングです.

さて,ラングドン教授が主役の作品としてはこちらの方がダ・ヴィンチ・コードより先なんですね.教授と美女.そして信仰と科学.ふむ,好きだね〜.もはやダ・ヴィンチ・コードの方は記憶が……なんですが,こっち(天使と悪魔)の方が面白いかな,という気がします.あ,流れはいっしょなんですけどね? 謎を追って,暗殺者とカチンコして,その後は黒幕とガチンコするっていう.

この系統の話はパターンがもう決まっているというか,打ち破る人がいないのでとても残念ですが,もっと残念なのは読み慣れると残りページであと何回どんでん返しが来るかよめてしまうこと.……うん,自分でも面白くない読み方してると思う.でも考えちゃうんだ.残りページの厚みを見た途端に.「あ、ここでこれなら黒幕はこっちだな」って.で,当たっちゃうんだ.うん,分かってる…….

それにしてもカメルレンゴをユアン・マクレガーが演じたんですね〜.うん,それだけで映画観たくなったかも.
本日の一冊

オーウェン・ギンガリッチ著,柴田裕之訳:誰も読まなかったコペルニクス;科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険,2005.9.30,東京,中央精版印刷株式会社

ずいぶん前に勧めてもらったのに,読むのがこんなに遅くなってしまいました.申し訳ない.厚さにちょっとビビって手出すの遅れました,ハイ.でも本当に面白くて,もっと早く読んでりゃ良かったです.でもこれを半ばまで読んだあたりで,紀伊国屋Bookwebに「ケプラー疑惑」という本が出ていて笑いました.なんだこのタイミング.

"The Book Nobody Read"。アーサー・ケストラーが『夢遊病者たち』の中で「誰にも読まれなかった本」としたコペルニクスの『回転について』は,本当に誰にも読まれなかったのか.その疑問を追究することを決意した著者が『回転について』を追って「調査」を開始する.

最初は初版の所蔵を網羅すればいいと考えて始めた「調査」は,第二版まで対象を広げ,書き込みを手がかりにそれぞれの来歴を「調査」するまでに及ぶ.その間30年.欧州を中心に図書館,天文台,美術館,修道院図書室.書き込みの主を捜し,盗難に遭った本の鑑定をし…….

なにこの冒険すっげぇ羨ましいんで・す・け・ど!

結局書き込みなどを探るうちに,コペルニクスの『回転について』を「誰も読まなかった本」とするのは誤りだと分かるのですが,コペルニクスの弟子ゲオルグ・ヨアヒム・レティクスが書き込みした本がないというのも面白いなぁと.写本みたいに書き込みまで写していく文化(というのか)だったことを思うと,レティクスが書き込みした本は失われたのか,それともレティクスはコペルニクスの本には「書き込みをしなかった」のか.

時間があちこちするので,ちょっと全体の流れは掴みにくいんですが,個々のエピソードで十分どきどきしました.それにしても,盗まれまくってますね,稀覯本.そういうものなのか…….セキュリティ頑張れ.

こんな冒険してみたいよ.金と地位と語学力があれば……って,なんだそのハードルの高さ、と我にかえりました.
本日の一冊

谷泰:カトリックの文化誌;神・人間・自然をめぐって,1997.3.25,第1刷,東京,日本放送出版協会

大きく三つの章を立ててカトリックについて考察していく本書.

「文化表象としてのカトリック」では,犠牲とミサ聖祭の形式についてや,一神教であるはずのカトリックが,何故聖母マリア崇拝や,聖人崇拝を許しているのかということ,そして他の宗教との比較をしてカトリックを位置づける試みがなされる.

「地中海世界とカトリック」では,聖なる空間としての教会が,人と自然とどう関係して位置づけられているのかを,地中海世界の気候風土的特色を踏まえて考察される.

「歴史のなかのカトリック」では,主に一章で明確に仲介者としての位置づけがされた司祭達の権威と権力,出来上がり度々批判改革される教会制度の流れを追う.

カトリックよりも,形式として仲介者・聖所を必要としない祈りという共通点でイスラムとプロテスタントを見るのは面白いなぁと思いました.物理的に集まる必要のない祈りは,これからも広がるのかそれともある時点で回帰するのか.それとこれを読んでパウロという人物にすごく興味がわきました.この人の力は凄かったんじゃないかなって,今更だけど.
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