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ここはゴミ箱です
高田崇史:九段坂の春;QED flumen,2007.8.6,第1刷,東京,講談社

QED初の連作短編集.春,夏,秋,冬の四編で,それぞれタタル,奈々,小松崎,御名形が主として関わってきますが ,他にも遠野の河童じいさんとかが出てきます.
五十嵐弥生という女性は額田王をモデルにしたのでしょうか.男性を惹きつけずにいられない女性.そういう人もいるのだと思います,一種のカリスマ.
それにしても恋するタタルは正直鳥肌……って失礼.うわー,人間だったんだねータタルも.
奈々ちゃんはこれ系の男に好かれる傾向があるようですね.話を聞いてくれるからだと思います.ちゃんと考えてもくれるし.
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小野不由美:屍鬼(二),2002.2.1,東京,新潮社

とうとう伝染病の疑いが濃厚になってきたが,原因不明のため敏夫も静信も村人に告げることを保留した.原因と感染経路を特定するために,村人にそれとなく話をきくことにした.
初期症状が貧血のようだということで軽く考え,死人が次々と出て助けようもない.苛立つ敏夫.そして静信は死んでいった人たちの奇妙な共通点をあまりに多い転居者の数に気づく.
夏野が真相に一番近づいているのだろうか.つまり死者が屍鬼として戻ってきているのか? 兼正の新入者が死者に声をかけていることが気になりますが,実はあんまり関係なかったとか引っ掛けかもしれないと疑ってみたり.
小野不由美:屍鬼(一),2002.2.1,東京,新潮社

遠野へ旅行にいくのにバックに入れて持って行きましたが,結局電車では喋るか寝るかで読めませんでした.帰ってきてようやく読みましたとさ.

まだまだ導入部分としか思えない.静信と敏夫の関係が面白いですが,静信の書いている小説と山入他の死者達と何か影響し合っているのでしょうか.そして兼正のところに引っ越してきた一家は?ちょっと沙子が”ひぐらし”を思い起こさせるキャラクターだと思いましたが,コッチの方が先ですね.
とにかくこの巻は村の特殊性を語り,そしてあれよという間に死者が次々と引かれていく.この後の展開がどうなるのか想像できないですが,何らかの伝染病なのかしら.
連続殺人系かと思っていたのですが,まぁ,まだその可能性も残っているような…….とにかく先を読むことにしよう.
北村薫:ニッポン硬貨の謎;エラリー・クイーン最後の事件,2005.6.30,初版,東京,東京創元社

話は戸川氏が持ち込んだエラリー未訳原稿を北村氏が翻訳するという形で進むが,そんな原稿あるわけがないため,日本通というわけでもないエラリーが書いたものらしくするため(?)に所々間違った日本事情が訳注という形で解説されています.つまりまぁ,何もかもが計算された舞台で,内容から翻訳の仕方(実際は翻訳していないわけですが),背景も加えた訳注というなの演技解説もすべて北村氏の手の内.
内容的にはエラリー・ファン(というかフリークに近い)ための本!という感じになっていまして,これがやれてしまう北村氏は相当なんだろうと思います.正直普通のミステリ好きくらいのレベルの人には読みにくいかも.話は読めるけれど,訳注が邪魔に思えるのでは.でもこの試みはスゴイ…….
坂木司:動物園の鳥,2004.6.15,再版,東京,創元社

シリーズ最終巻.卵から生まれた鳥は見事巣立ったのか,という話(だと思う).引きこもりの探偵鳥井とその友人坂木の持ちつ持たれつという話(多分).
カドフェルシリーズのように登場人物がずっと繋がっているというのは嬉しい.じいさんキャラが一番好きですが.今回の舞台は上野動物園.
人の悪意には怖くて立ち竦んでしまうけれど,自分を振り返ればそんな気がなくても垂れ流しているかもしれない.でもそれで誰かを傷つける心配を常にして生きていくことはできない.もしかしたら傷つけた分,できるだけ他人を癒せたら幸せだろうけれども.
考えと行動はどちらが先って,ニワトリと卵みたいになってしまうけれど,時にその選択を誤っても,何もしないよりは何かが生まれるのかもです.
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