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ここはゴミ箱です
西川和子:狂女王フアナ;スペイン王家の伝説を訪ねて,2003.3.3,初版,東京,彩流社

表紙の絵が印象的だったもので,つい手にとってしまいましたよ,フアナが誰かも知らずにね.絵はフランシスコ・プラディーリャの「狂女王フアナ」.
彼女はカスティーリャの女王イザベルを母に,そしてアラゴン王フェルナンドを父に持つスペイン王家の王女.カトリック両王の元で美しく育った彼女は,やがてフランドルのフェリペの元へと嫁ぐ.彼女達は情熱的に愛し合ったけれども,育ちの違いからくる気質の差もあるのだろうなぁと.

狂女王として幽閉されたフアナですが,地元スペインでは愛されているし,どうやら狂ったとされる行動の数々も伝説の域を出ないものらしい.ただ母イザベル女王のように政治に生きる女性ではなくて,恋に生きる女性だったのだろう.彼女が惚れ込んだフェリペってそんなに格好良くなかったのだろうか(顔が).それとも離れたり死んだりで,彼女の中ではよほど美化されてしまったのか.「ドニャ・フアナ」の晩年は静かで少しでも幸福だったのでしょうか.
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飯田譲治,梓河人:アナザヘブン;下,2000.6.15,9版,東京,角川書店

ホラー文庫という括りもどうなのかなと感じますがね.まぁ,怖いといえば怖いような?
木村あたりまでは怖かったですが,それ以降は「ああ、こういう方向へ行くのか」みたいな感じになってきました.あっちの世界というのはミサキの邪悪版のようなものでしょうか.
ナニカさんは結局ナニカさん以外の名前をもらえませんでした.液状の地球外生命体というのはブラック・ジャックのグマみたいなものでしょうかね.あれは脳にはいなかったけれど.
でもやはり世の中悪意のみっていう人もいるのだろうし,ナニカさんがそんな人の中にばかり入っていたら,力は弱まるばかりか強くなってしまったかもしれない.
つまりこの話は,ナニカの選んだ人間の性格が決まった段階でラストも決まっていたということでしょうね.よかったね,世の中善人が集まっていて.
飯田譲治,梓河人:アナザヘブン,2000.5.15,8版,東京,角川書店

猟奇殺人かと思いきやSF.まぁ,両方なのだが.脳みそ料理して食べるというのは,でも猿の脳みそは食べている人がいるわけです.それを人間ならダメだというのは,屍鬼でも論じられていましたが,それを同族というか同じ意思レヴェルの”人”だと思っているからであって.
飛鷹はちょっと,そうブチ切れた時の具合とか臨界点の低そうなところが直人に似ていますね.学はまったく直也ではなかったけれど,主要男子二人という構図が好きなのかもしれないな,飯田氏は,と思ったり.
脳を食べたからって脳の中身が吸収されるモノだとは思えませんが.
貴志祐介:十三番目の人格;ISOLA,1997.10.20,6版,東京,角川書店

エンパスという超能力を持つ賀茂由香里は阪神大震災後のボランティアとして被災者の心のケアをしていた.そんな彼女が出会った一人の少女千尋.彼女は自分の中に十三の人格を持っていた.
多重人格+幽体離脱ものというべきか.第三回のホラー小説大賞長編賞佳作作品だったようですね.オチはなんとなく想像できましたが,うん,怖い話ですね.結局人格統合ではなく,人格同士の消し合いができてしまうわけだ.
著者は辞書マニアかなぁ.
飯田譲治,梓河人:Gift,2000.6.10,初版,東京,角川書店

職場の方にNIGHT HEADの話をしたら覚えていてくださって,飯田譲治の本とホラー文庫の他の本を貸していただいた.こういう本の趣味のやりとりは嬉しい.

Giftもテレビ化していたらしく,主人公の早坂由紀夫は木村拓哉.本を読みながら長髪の美青年ってどういう感じなのかと思っていたのですが,木村拓哉は確かに長髪ですね.
早坂由紀夫は記憶喪失症で,彼がどうやら51億円もの金が消えたその理由,行方を知っているらしい.その金目当てで彼を引き取った女社長奈緒美,女刑事朔原,家に上がりこんでくる千秋.由紀夫の周りには女性が集まるが,由紀夫の失った記憶を呼び覚ます出会いはしばらく訪れず.でもある時何かを”届ける”ということに強く刺激された由紀夫は奈緒美の仲介で届け屋を始める.
ホラー文庫ですが,特別怖くはありません.後味も悪くないし.ドラマではもっと届け物のエピソードがたくさん入っただんだろうか.そっちの方が面白いかもですね.

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