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ここはゴミ箱です
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昨年一昨年に引き続き,子供のためのシェイクスピアを観て来ました.
当日は勤め先の地域で大雨洪水警報が出たりして,おいおい夜の公演に出かけられんのかとドキドキしましたが,局地的な雨だったのか,仕事が終わる頃には警報も解除されていて,特に問題なく行けました.

ただ,一昨年と同じく仕事上がりで行ったはずなのに,直前に何かお腹に入れている暇がなかった…….お腹が空いた状態でしたが,仕方がないと諦めて会場入り.イエローヘルメッツの前座を楽しみ,いよいよ開演です.

復習のため事前に松岡さんのオセローを読んでおきまして,四大悲劇の中で一番胸糞悪いと思っている劇をもっと深く観てみないとと思って臨んだ公演でした.今回「ココロ」と名付けられたシェイクスピア人形ちゃんは黒子ではなく,なんと旗持ちでした.イアーゴーが旗持ち持ち(笑).「ココロ」はイアーゴーが言い淀む「本音」を語る役目.イアーゴーは「ココロ」と語ることで,自身と語ります.自身の中に棲む嫉妬の化け物と.

オセローが熱い演技で,本を読んだだけでは「こいつ馬鹿じゃね」と思ってしまうだけだったのが,ちょっと同情心が湧きました.演技ってすごいな,と思った瞬間.イアーゴーの最後の演出は良かったのか悪かったのか判断つきかねましたが,彼の「ココロ」が語る様は,なんとなく本人と乖離していて,化け物じみていたのであれだ,脳内悪魔が形をとったんだなと思えたりしました.本を読んで思った通り,オセローのというよりイアーゴーの物語だった.

あ、あとデズデモーナがウエスト細すぎてびっくりした.

来年はリア王だそうです.四大悲劇はいずれ制覇したいと思っていたけれど,四年間で制覇できるとは思ってなかった.是非観たいです.

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本日の一冊

櫻庭信之:英国パブ・サイン物語;酒場のフォークロア,1993.11.15,初版,東京,研究社

大きな転換期を迎えている英国ですけれど,こういう昔からのものは残り続けて欲しいなと思います.遠い島国より.
カラー写真が多めで,ただちょっと古そうだなと思ったらそもそも出版が1993年でした.英国の人々はどうしてこうもブラックなユーモアが好きなのかと思うくらい,不気味だったりシュールだったりするサインや言葉遊びが多いんですが,嫌いじゃないんだ.
シャーロック・ホームズには行ってみたいなぁと思ったところで,その前に海外旅行しなきゃ行けないのよね.猫にヴァイオリンとか,マザー・グース系のパブも面白そう.間になんか微妙な洒落さえ入らなければ,興味深い本でした.
本日の二冊

松岡享子文,蔡コウ画:花仙人;中国の昔話,1998.1.31,初版,東京,福音館書店
内田莉莎子文,ワレンチン・ゴルディチューク絵:わらのうし;ウクライナの昔話,2002.8.15,第5刷,東京,福音館書店

前者は岩波新書で読んだ『子どもと本』の中で,松岡氏が自らの読書体験として語っていたものに興味を持って借りました.あわよくば読み聞かせで,と思ったのですが地の文が長すぎて,おそらく読むと二十分超えるんじゃないでしょうか.幼心に義憤を覚えたという老人と大切に育てた花への仕打ち。それに対する報いの結果が逆さに土に埋められてって……ちょっと金田一耕助の世界だと思ったのは,私が大人だからでしょう.この話でいいところって,老人はちゃんと自分の庭を秘密にすることなく,反省して皆にも開放するんですよね.

後者は読み聞かせで使うには丁度いい長さの昔話.子どものいない老夫婦が,作り物の子ども(この場合は牛)をつくってっていうのは『しょうがパンぼうや』の系統のようです.さて,牛は坊やみたいに逃げ出したりはせずに,その身に塗ったタールで熊や狼,狐を捕まえてくれます.そしておじいさんがその動物たちを開放してやる見返りに生活に必要なものを得るというお話.
熊や狼,狐の腹を食いちぎった犬がこの話の裏にいるわけで.すげぇな犬……と変なところに関心してしまう嫌な大人.あ,お話は単純かつ読みやすくていい本だと思いましたよ!
本日の二冊

仲町六絵:からくさ図書館来客簿 第五集;冥官・小野篁と剣鳴る秋,2016.3.25,初版,東京,アスキーメディアワークス
新海誠:小説言の葉の庭,2016.2.25,初版,東京,KADOKAWA

からくさ図書館では,季節が進み,時子にも変化が見え始めました.今回は面白い題材が多かったですね〜.アキナケスって剣もそうだし,村上松園についても興味を持ちました.すぐ使える図書館で画集を探したら,大型本しかなくて借りて来れなかったけど…….別の本を探すか,ちゃんと大型本で腰を据えて見るしかないか.取り上げられていた花がたみの絵も見ましたが,お歯黒だけでも私には怖いんだわぁ.もうひとつ,六条御息所の焔も凄い絵ですけどねぇ.蜘蛛の巣と藤の柄の着物がまた,雰囲気あるんだわぁ.

小説言の葉の庭は,多分アニメーション予告編を映画館で見た(気がする).植物の緑が綺麗で,見てみたいなぁと思った記憶はあるのですが,未だに見ておりません.先に小説読んじゃった.雨と緑の印象的な本.でも素直に入り込めないのは,雪野の美しさが分からんというか,想像できないからだろうか.そこは映像の方がいいのかもしれないなぁと思う.靴を作るために雪野の足に触れるところはぐっときましたが.

ぼちぼち夏休みをもらっているので,部屋の敷物を夏仕様に変えたりしています.
本日の二冊

ヒュー・ロフティング作,井伏鱒二訳:ドリトル先生航海記;岩波世界児童文学集3,1994.1.12,第1刷,東京,岩波書店
松岡享子:子どもと本,2015.2.20,第1刷,東京,岩波書店

岩波世界児童文学集の赤と青のクロス地の本.1994年が初版ということは記憶違いではないと思うが,私がこどもの頃に連れて行ってもらっていた町立図書館に,その新刊が配架されたのを覚えている(ような気がする).まだ新しい青と赤の箱に入った『トムは真夜中の庭で』は,確かこの全集で読んだのではなかったか.図書館の中でも別格の,スツールが置いてある一角の本棚だったような気もする.

その時には,全集をすべて読むという読み方はしなかったので,ドリトル先生をこの歳になるまで読まずに来てしまっていたのですが,格好いいですね,ドリトル先生.最後は「んん?」と思わなくもないですが,霧深いイギリスに戻っていく方法が巨大なカタツムリって,すごいわぁ.実在する動物と,しない動物と全く違和感なくするりと出てくるので,子どもの頃に読んでいたら間違いなく博物学者に憧れていたでしょうね.

そんな子どもと本の関係を,アメリカの児童図書館員として学び勤務した経験を軸として東京こども図書館の松岡氏が書いた本が後者.見知った顔がいつもいることに安心できるように,児童図書担当の司書は異動するべきでないと,そう書いていたのは確か石井桃子さんの本ではなかったかと思います.この本では昔話の分析も書かれていてとても興味深かったですね.なかなか,方言がでてくると尻ごみして読み聞かせには持っていけないのですけど…….もっと他の方の語りが聞けるようなところがないか,探してみようかな.
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