ここはゴミ箱です
本日の一冊
宮内悠介:月と太陽の盤;基盤師・吉井利仙の事件簿,2016.11.20,初版1刷,東京,光文社
碁盤が出てくるお話ということで,興味があって読みました.中身はミステリの短編集のような形でしたね.放浪の基盤師吉井利仙と,その彼を師と仰ぐ若い棋士が探偵役.碁盤の目って,日本刀で刻んでいるんですね〜,知らんかったわ.
「青葉の盤」、「焔の盤」、「花急ぐ榧」、「月と太陽の盤」、「深草少将」の5編.それに掌編的な「サンチャゴの浜辺」が加わっています.個人的には小野小町の逸話も面白かった深草少将のお話が好きでしたね.
榧といえば,実家の近くの家が榧の枝を落としていて,その枝に実がたくさんついていたので,拾って帰ってみたのですが,この榧の実の匂いを「かすかに甘い、爽やかな香り」と表現している部分があって,うーん,と思いました.グリーンな匂いはしたのですが,甘い……かな? 実は食べられるし,油がとれるそうですね.そして木は碁盤の材料となる,と.
宮内悠介:月と太陽の盤;基盤師・吉井利仙の事件簿,2016.11.20,初版1刷,東京,光文社
碁盤が出てくるお話ということで,興味があって読みました.中身はミステリの短編集のような形でしたね.放浪の基盤師吉井利仙と,その彼を師と仰ぐ若い棋士が探偵役.碁盤の目って,日本刀で刻んでいるんですね〜,知らんかったわ.
「青葉の盤」、「焔の盤」、「花急ぐ榧」、「月と太陽の盤」、「深草少将」の5編.それに掌編的な「サンチャゴの浜辺」が加わっています.個人的には小野小町の逸話も面白かった深草少将のお話が好きでしたね.
榧といえば,実家の近くの家が榧の枝を落としていて,その枝に実がたくさんついていたので,拾って帰ってみたのですが,この榧の実の匂いを「かすかに甘い、爽やかな香り」と表現している部分があって,うーん,と思いました.グリーンな匂いはしたのですが,甘い……かな? 実は食べられるし,油がとれるそうですね.そして木は碁盤の材料となる,と.
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本日の一冊
シャーリイ・ジャクスン,市田泉訳:ずっとお城で暮らしてる,2007.8.24,初版,東京,創元社
鞄図書館で紹介されていた本の一冊.お城というかお屋敷で暮らしている姉妹と,伯父.村に出るのは妹のメアリ・キャサリン・ブラックウッドだけで,姉のコンスタンスは屋敷の外には出ない.伯父はある事件から体を壊していて,車椅子で生活をしている.
語りのメリキャットは半分以上空想の世界に生きているような感じで,しかもそれは自衛のためなのか時折陰湿で過激な妄想が混じる.彼女には自分で決めたルールがあって,それは一種の呪いになっている様子.
ブラックウッド家で起きた悲劇の生き残りの伯父さんは,ちょっと呆けているのか,細かいことを言ったり,逆に細かいことを忘れたりしている.彼にはどうやらメリキャットは”見えていない”ようなのだ.それでもコンスタンスの細かい世話を受けて,家の中では三人が”うまく”やれているようにも思える前半.後半に入って従兄のチャールズが現れてからがぐっと展開が早くなった.
すっごく怖いって本ではないし,残虐なシーンがあって胸糞悪くなるという本でもないのですが,何だか消化不良感は残って,読み終わっても気になる本ではありました.そういう意味では面白いと言える本でもない.個人的にはメリキャットは本当に生きてたのかしらって,思うわけです.伯父さんが正しくって,他の人達が集団で”幽霊”を見ていただけだったりするんでないの?
そこじゃないだろって自分でも思うけど,返されなかった図書館の本も気になるんだ…….
シャーリイ・ジャクスン,市田泉訳:ずっとお城で暮らしてる,2007.8.24,初版,東京,創元社
鞄図書館で紹介されていた本の一冊.お城というかお屋敷で暮らしている姉妹と,伯父.村に出るのは妹のメアリ・キャサリン・ブラックウッドだけで,姉のコンスタンスは屋敷の外には出ない.伯父はある事件から体を壊していて,車椅子で生活をしている.
語りのメリキャットは半分以上空想の世界に生きているような感じで,しかもそれは自衛のためなのか時折陰湿で過激な妄想が混じる.彼女には自分で決めたルールがあって,それは一種の呪いになっている様子.
ブラックウッド家で起きた悲劇の生き残りの伯父さんは,ちょっと呆けているのか,細かいことを言ったり,逆に細かいことを忘れたりしている.彼にはどうやらメリキャットは”見えていない”ようなのだ.それでもコンスタンスの細かい世話を受けて,家の中では三人が”うまく”やれているようにも思える前半.後半に入って従兄のチャールズが現れてからがぐっと展開が早くなった.
すっごく怖いって本ではないし,残虐なシーンがあって胸糞悪くなるという本でもないのですが,何だか消化不良感は残って,読み終わっても気になる本ではありました.そういう意味では面白いと言える本でもない.個人的にはメリキャットは本当に生きてたのかしらって,思うわけです.伯父さんが正しくって,他の人達が集団で”幽霊”を見ていただけだったりするんでないの?
そこじゃないだろって自分でも思うけど,返されなかった図書館の本も気になるんだ…….
本日の一冊
ドロシー・ギルマン,柳沢由実子訳:クローゼットの中の修道女,2000.10.7,第8刷,東京,集英社
あとがきを読むと,どうやらこの作家さんは別シリーズで人気の作家さんらしいのですが,
修道女とか修道士とかに無闇に反応する私としては,このタイトルで借りたので,有名な方は読んでいないという.
女子修道院に寄贈された土地と屋敷は,何の縁があってのことか理由がわからない.とりあえず,その土地と建物を確認するために,シスター・ジョンと,シスター・ヒヤシンスが旅に出ることに.二人とも俗世間からは切り離されて生きてきたけれど,勇敢さと誠実さと怖いもの知らずといってもいい大胆さで,なにやらいわくつき+クローゼットの中身つきの建物とそれに纏わる謎を解き明かしていく.
時代はちょい古めで,どうやら70年代のアメリカとのこと.そこらへんの知識はなにもないのですが,シスター・ジョンの動じないところとか,でも吸収できるところはどんどん吸収していくところとか,なんだかとても爽やかに読むことができました.「クローゼットの中の修道女」が物語上そこまで強いキーにならなかったのは残念な気もしますが.古い建物,森,修道女とミステリな展開.結構映像向きなんじゃないかな〜と思ったり.
ドロシー・ギルマン,柳沢由実子訳:クローゼットの中の修道女,2000.10.7,第8刷,東京,集英社
あとがきを読むと,どうやらこの作家さんは別シリーズで人気の作家さんらしいのですが,
修道女とか修道士とかに無闇に反応する私としては,このタイトルで借りたので,有名な方は読んでいないという.
女子修道院に寄贈された土地と屋敷は,何の縁があってのことか理由がわからない.とりあえず,その土地と建物を確認するために,シスター・ジョンと,シスター・ヒヤシンスが旅に出ることに.二人とも俗世間からは切り離されて生きてきたけれど,勇敢さと誠実さと怖いもの知らずといってもいい大胆さで,なにやらいわくつき+クローゼットの中身つきの建物とそれに纏わる謎を解き明かしていく.
時代はちょい古めで,どうやら70年代のアメリカとのこと.そこらへんの知識はなにもないのですが,シスター・ジョンの動じないところとか,でも吸収できるところはどんどん吸収していくところとか,なんだかとても爽やかに読むことができました.「クローゼットの中の修道女」が物語上そこまで強いキーにならなかったのは残念な気もしますが.古い建物,森,修道女とミステリな展開.結構映像向きなんじゃないかな〜と思ったり.
本日の一冊
篠原美季:ヴァチカン図書館の裏蔵書,2017.9.1,東京,新潮社
ちょうど,ヴァチカン教皇庁図書館の資料電子化をNTTが担当して,資金をクラウドで募っているという記事を見たあとだったので,自分的にはとてもタイムリーに出た一冊でした.本文にその事業のことも触れられていましたし.
えっと,本の中身としては図書館ではなくて,秘密記録保管所というところがメインの舞台となっているわけなのですが.それにしても,若い神父でダビデ(像)似って,どっかで聞いた容姿だなおい.これで秘密記録保管所の司書だったらどうしようかと思いましたが,理系だということなので(ただし本文中で役に立ったわけではない設定),まぁいいのか.とりあえず読者層が例のエキサイティングな奇跡調査官(約1名)のでてくるシリーズを既読の方が手に取りそうなタイトルであるため,そこら辺はなんだろう……狙っているのか? と穿った見方をしてしまいそうだわ.
ミステリに分類するほどのものでもないかなー,と思って分類はただの読書日記.離れたところで同じ夢を同時に見ている人がいるって,そういう話も本当にあるのかしら.結局天正遣欧少年使節関係の文書は出てこなくてがっかりした.
そうそう,夏が終わらないうちにと思って深海展観てきました.末とはいえ,まだ夏休み中でやはり子どもが多かった.前半は人が多くて,後ろから展示を眺める程度でしたが,中盤から後半はなんとか.特に「しんかい」や他の調査船の模型がじっくり見れて嬉しかった.部屋に飾りたい.あとミニ展示でマリモ展もやっていて興味深かったです.
過去にマリモを調査した方々のノートみたいなのに,マリモが押しつぶされていた(笑).遠慮なくいきますなー.
篠原美季:ヴァチカン図書館の裏蔵書,2017.9.1,東京,新潮社
ちょうど,ヴァチカン教皇庁図書館の資料電子化をNTTが担当して,資金をクラウドで募っているという記事を見たあとだったので,自分的にはとてもタイムリーに出た一冊でした.本文にその事業のことも触れられていましたし.
えっと,本の中身としては図書館ではなくて,秘密記録保管所というところがメインの舞台となっているわけなのですが.それにしても,若い神父でダビデ(像)似って,どっかで聞いた容姿だなおい.これで秘密記録保管所の司書だったらどうしようかと思いましたが,理系だということなので(ただし本文中で役に立ったわけではない設定),まぁいいのか.とりあえず読者層が例のエキサイティングな奇跡調査官(約1名)のでてくるシリーズを既読の方が手に取りそうなタイトルであるため,そこら辺はなんだろう……狙っているのか? と穿った見方をしてしまいそうだわ.
ミステリに分類するほどのものでもないかなー,と思って分類はただの読書日記.離れたところで同じ夢を同時に見ている人がいるって,そういう話も本当にあるのかしら.結局天正遣欧少年使節関係の文書は出てこなくてがっかりした.
そうそう,夏が終わらないうちにと思って深海展観てきました.末とはいえ,まだ夏休み中でやはり子どもが多かった.前半は人が多くて,後ろから展示を眺める程度でしたが,中盤から後半はなんとか.特に「しんかい」や他の調査船の模型がじっくり見れて嬉しかった.部屋に飾りたい.あとミニ展示でマリモ展もやっていて興味深かったです.
過去にマリモを調査した方々のノートみたいなのに,マリモが押しつぶされていた(笑).遠慮なくいきますなー.
本日の一冊
阿部智里:空棺の烏,2017.6.10,第1刷,東京,文藝春秋
八咫烏シリーズ第四弾.時間が大きく動く一冊でもあります.雪哉が山内衆になるべく,勁草院へ入り,ブイブイ言わせる(この用語は今も通じるのか)話.なんだか,某魔法学校ファンタジーを思い出させる展開やな,と感じた通り,作者様は某魔法学校ファンタジーが好きだとのこと.全くのスリザリン気質で,グリフィンドールに入った主人公だね,分かる.
とは言いつつ,茂丸という陽の気質のキャラクターがいたおかげで救われているなぁという感じがしました.雪哉は”自分が”こういう闇の部分を背負っていかなきゃいけないっていうか,それが自分に”似合い”と思っている部分があるんじゃないかしら,って思いました.身の回りにいたら反発せずにはいられないような感じなので,茂丸の懐の深さに驚いた.
さて,金烏の秘密が明かされて,またまたバタバタしてきましたぞー.ハードカバーはすでに一部完結みたいなの出ているようですが,文庫待ち.というか,文庫を買う姉さん待ちは続きます.
阿部智里:空棺の烏,2017.6.10,第1刷,東京,文藝春秋
八咫烏シリーズ第四弾.時間が大きく動く一冊でもあります.雪哉が山内衆になるべく,勁草院へ入り,ブイブイ言わせる(この用語は今も通じるのか)話.なんだか,某魔法学校ファンタジーを思い出させる展開やな,と感じた通り,作者様は某魔法学校ファンタジーが好きだとのこと.全くのスリザリン気質で,グリフィンドールに入った主人公だね,分かる.
とは言いつつ,茂丸という陽の気質のキャラクターがいたおかげで救われているなぁという感じがしました.雪哉は”自分が”こういう闇の部分を背負っていかなきゃいけないっていうか,それが自分に”似合い”と思っている部分があるんじゃないかしら,って思いました.身の回りにいたら反発せずにはいられないような感じなので,茂丸の懐の深さに驚いた.
さて,金烏の秘密が明かされて,またまたバタバタしてきましたぞー.ハードカバーはすでに一部完結みたいなの出ているようですが,文庫待ち.というか,文庫を買う姉さん待ちは続きます.