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ここはゴミ箱です
本日の一冊

シェイクスピア著,松岡和子訳:冬物語;シェイクスピア全集18,2014.9.15,第2刷,東京,筑摩書房

福田恆存の訳からシェイクスピアに入った私は,新潮社文庫版を集めて読んでいたので,その中にない未訳のものについては,遅れて小田島訳を入手したわけです.ちゃんと棚に小田島訳のものがあったにも関わらず,どうにも印象にない内容だったので,改めて小田島訳と,松岡さんの訳も読み直しました.

印象に薄いというか,個人的にあまり好きではない話だったんだな,というのが読み終わった印象.そしてこの印象が,劇を見て変わるのかどうか.楽しみにしながら鑑賞しました.

個人的にあまり好きではない,というのが,いきなり浮気を疑われて(物的証拠はない!!)牢屋で子供を産み,もう一人の王子はそれが心的ストレスとなって死に,そんな散々な目にあった後,反省したからってもう一度その王様の手をとれんのかい!? ……って思ってしまうんですよね.

でも冬に語る物語としての唐突さ,”時間”を飛ばした展開,不幸の後に報われるってその昔話めいた展開はとてもオーソドックスなものなんですよね.

今回の劇では,”時”はやはり人形さんでして,何が良かったって,その”時”が(劇中では芸術家)女王様を動かしたってところ.前半の王様の苦悩についてはやはり「うーん」と思ってしまうのですが,子供の役を一人の役者さんが兼任して,ボヘミア王とシチリア王両方の子供役を演じていたのも,観ている側としてはとても面白い仕掛け.まぁ,人数的に難しいという点をクリアするためだったとしても.今回は早着替えもありましたな.

話としては納得しがたいものはありましたが,劇としては色々仕掛けられるし,なかなか挑み甲斐のある話なんだなぁと思ったり.熊を熊手で表現とか(笑).さすがです.
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