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ここはゴミ箱です
本日の一冊

リチャード・マシスン,尾之上浩司訳:ある日どこかで,2002.3.15,初版,東京,東京創元社

世界幻想文学大賞受賞作.鞄図書館で紹介されていたタイムスリップものだったので,読んでみたいなーと思いつつ借りるのを忘れていたのですが,ようやく借りました.

タイムマシンを作るとか,不思議なゲートがあるとか,近未来ですでにそういう技術が開発されているとかではなくて,自己催眠によるタイムスリップって,大掛かりに背景を設定しなくていいので,お手軽なんじゃないの? って思いましたが,主人公の自己催眠の方法が,ひたすら書き続けるとかそういう話で,この人もしかしてそれが原因で死んで魂がタイムスリップするって展開じゃないのと途中まで疑ってました.

だって,脳腫瘍であと半年足らずの命と診断されているんですよ,リチャード・コリア(36歳).無茶すんなー,と思って当然では? 彼は人生最後の旅行で宿泊したホテルで見つけた75年前の女優エリーズ・マッケナの写真に魅せられて,彼女に逢いに時を超えることを目指すわけですが,突然現れたコリアを受け入れていくエリーズの,その根拠となっているのが占いってところ……うーん,劇的でいいのかもしれないけど,女性は占いを信じやすいって感じにもなっているようでちょっと個人的には納得いかない.

語りはずっとリチャードの視点で,最初と最後がお兄さん視点.リチャードがエリーズに会った最初の頃って,きっと捨てられた子犬みたいな目でエリーズのことを見てたんだろうなー.置いてかないで,僕を好きになってって全開の目.でも36歳.

あ,ヒトのこと言えない年齢になってるや自分も.
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