ここはゴミ箱です
本日の一冊
シェイクスピア著,松岡和子訳:オセロー;シェイクスピア全集13,2006.4.10,第1刷,東京,筑摩書房
四大悲劇の「ハムレット」,「マクベス」,「リア王」,「オセロー」の中で,個人的に一番胸糞悪いなと思うのがこの「オセロー」なんです.なので「ハムレット」みたいに何度も読み返すことはないのですが,今度は「オセロー」を観に行きたいと思っているため,読み返してみました.とはいえ,松岡さん訳では初めて.
読み返してみても,グイグイいかずに休み休みになってしまうのは,オセローやデズデモーナ,その他の登場人物のほとんどがイアゴーを正直者認定するのが「なんで分からへんのやお前達! そいつ真っ黒やで!」と客席から叫びたくなるからなのでしょう.それは観客が,あくまで観客の視点ではイアゴーのすべての企みが最初からすべて見えているからなのです.でも,他の登場人物の前では,彼の嫉妬も猜疑心も明るみ出ていない.それでさらにあとがきを読んでようやく,ああ,と思ったのです.これはオセローの嫉妬や猜疑心の話であるようで,確かに物語としてはオセローの物語なのですけれど,初めからイアゴーの頭の中の話でもあるのだと.
最後イアゴーは退場してしまって何も喋りません.そこで彼の妄想というか,妄執は途切れてしまって,急に静かになったみたいなのです.それからオセローの遺言めいた独白が長く続いて,物語はオセローのものとして終わる.うーん,実際に舞台でみたら,やっぱり客席から叫びたくはなるかもしれませんが,今回イアゴーの見方が少し変わったかも.
シェイクスピア著,松岡和子訳:オセロー;シェイクスピア全集13,2006.4.10,第1刷,東京,筑摩書房
四大悲劇の「ハムレット」,「マクベス」,「リア王」,「オセロー」の中で,個人的に一番胸糞悪いなと思うのがこの「オセロー」なんです.なので「ハムレット」みたいに何度も読み返すことはないのですが,今度は「オセロー」を観に行きたいと思っているため,読み返してみました.とはいえ,松岡さん訳では初めて.
読み返してみても,グイグイいかずに休み休みになってしまうのは,オセローやデズデモーナ,その他の登場人物のほとんどがイアゴーを正直者認定するのが「なんで分からへんのやお前達! そいつ真っ黒やで!」と客席から叫びたくなるからなのでしょう.それは観客が,あくまで観客の視点ではイアゴーのすべての企みが最初からすべて見えているからなのです.でも,他の登場人物の前では,彼の嫉妬も猜疑心も明るみ出ていない.それでさらにあとがきを読んでようやく,ああ,と思ったのです.これはオセローの嫉妬や猜疑心の話であるようで,確かに物語としてはオセローの物語なのですけれど,初めからイアゴーの頭の中の話でもあるのだと.
最後イアゴーは退場してしまって何も喋りません.そこで彼の妄想というか,妄執は途切れてしまって,急に静かになったみたいなのです.それからオセローの遺言めいた独白が長く続いて,物語はオセローのものとして終わる.うーん,実際に舞台でみたら,やっぱり客席から叫びたくはなるかもしれませんが,今回イアゴーの見方が少し変わったかも.
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