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ここはゴミ箱です
本日の一冊

葉室麟:蜩ノ記,2014.08.10.第10刷,東京,祥伝社

職場の方にいいよ,とオススメされてはいたのですが,読むまでに随分と時間が空いてしまいました.出だしの描写が綺麗だなぁというのが第一印象です.でもその前に実は映画の予告編を見ていたので,なんとなく最初のビジュアルは映画の印象を借りているのかもしれません.第146回直木賞受賞作なのですね.意識せずに最後まで読んでいました.

源吉がね,もう……(涙).”よくできた息子”で,妹思いの働き者,そして学がないといいつつもどこか達観したような,大きなものに委ねてかつ,自分の足で立っている感がすごくて…….彼が死んでしまった下りが大変ショックでした.秋谷や庄三郎そっちのけで,彼にぐいぐい惹きつけられていたから.

なんとなく秋谷の方に意識が向かなかったのは,織江さんがですね.まぁ,時代的な背景を考えると別に不思議ってわけではないのでしょうけれど,「彼女はこれでよかったのかな」と思ってしまう部分が抜けきれずだったわけでして.どうしても釈然としない部分があるのよね〜.

でもこの本で面白かったのは,時代劇の最後で悪代官がやられて終わるみたいなのではなくて,悪代官(代官ではないのですが)役の人の苦悩というか,そういうところまで見せてしかも彼は最後まで生きているという部分ですね.その前に一泡吹いているからこそ,源吉を間接的に殺した人と思いつつ,読者的には憎みきれない感が絶妙だったと思います.
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