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ここはゴミ箱です
本日の一冊

シルヴィア・マーロウ,徳岡孝夫訳:イギリスのある女中の生涯,1994.11.08,第6刷,東京,草思社

決して豊かで幸福な生活ではない,また映画みたいな盛り上がりとか劇的な展開とかがあるわけではない,本当にその当時生きていた女性の,ある人生の一部.恋の記憶が美化されている部分があったとしても,それは書き手ではなくて語り手によるものだろうと思いました.

もっと色々なことを知りたかったし,したかったと言いつつも彼女は好きな人とは結婚せずに,まあまあ好きな人(という言い方が正しいのか)と結婚して,楽な生活を手にいれることもなく,母親の影響から力づくで逃げ出すこともせずに生きたんだなぁと.「女中として」の生活が細かく楽しく描いてあるわけではないし,女中の仕事を辿るには向いていない本だと思いますが,一人の女性の生涯として,「ああ、本当にあったんだなぁ」と思える本でした.こんな風に誰かに語ることのできるような生き方してないなぁ,なんて思ったり.
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