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ここはゴミ箱です
本日の一冊

シェイクスピア著,松岡和子訳:テンペスト;シェイクスピア全集8,2006.4.20,第3刷,東京,筑摩書房

ウィリアム・シェイクスピア生誕450年の記念の年なので,読むだけではなく是非劇も観に行きたいと思っておりまして,本当はやっぱり四大悲劇に憧れていたのですが,うだうだしていると根っからのお家大好きっこの自分が外に出ないと分かっていたので,見つけていた「テンペスト」を観に行きました.なんだか3月からこっち忙しいような……だったのですが,代休も取れたし,行っておかなきゃ!と奮起しましてチケット取りましたよ.

劇の前,ついでに近くの刀剣博物館とか寄ってみたりして.うーん,女ひとりで刀剣見てニヤニヤしているってどうかなと思いつつ,そんなの気にする年でもなくなりましたね.ひとつひとつの刀の表情というか肌というか.やっぱり違うもんですね.綺麗でした.

肝心のテンペストは,観劇する前に予習しとかんとと思って松岡さんの本を読みました(今劇のテクストでもある).テンペストはシェイクスピアが単独で書いた最後の劇.この後シェイクスピアは一応隠居して,その後もロンドンと田舎を行ったり来たりしたようですが,単独での劇本は書かなかったそうな.

中学生の頃に揃えた福田恆存の新潮社版で「夏の夜の夢・あらし」となっている本が,テンペストだと気づかずに,白水社版の「テンペスト」を買ったような記憶があります.

夏の夜の夢とあらしが一冊にまとまっている新潮社版はなんとなく意味深だと思ったのは劇を観た後でした.妖精パックが出てくる夏の夜の夢と,エアリエルが出てくるテンペスト.パックは喜んで(楽しんで)劇中を動き回っているけれど,エアリエルは解放されたがっている.

今回エアリエルが出てきた時に「?!」ってなったけど,プロスペローを置いて立ち上がり,舞台の奥に消えていくエアリエルの演出に繋がって面白かったです.夏の夜の夢ではパックが幕を下ろす舞台を,テンペストではプロスペローが下ろす.下ろさせて欲しいと言う.本書の解説にもあったように,シェイクスピア自身の言葉ととれば,この公演を当時の人達はシェイクスピアの引退挨拶と捉えたのだろうなぁと.

それにしても,やっぱり舞台で演じられているのを観るのと,ただ本を読むのとは違うなぁ.マクベスの朗読劇も素敵でしたけど,今回のテンペストは舞台の奥行きが凄くって.何がいいって,工場みたいなのをイメージしているのかクレーンとかあるわけで.それに”誰でもない人達”所謂黒子さん達が(この場合妖精と言うべきか),工事現場のあの反射テープ着けたベスト来てヘルメット被っている人達なんですよ.好きなんですよ,ああいうの!

私は大概どの劇でも道化師役が好きですが(ハムレットの墓堀然り),テンペストの道化役はプロスペロー(王)に絡まないせいか印象が薄い.劇ではその分面白い格好してましたけどね.歩きづらいだろうに…….

今年中にもう一回ぐらい別のシェイクスピア劇が観れたらいいなぁ.
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