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ここはゴミ箱です
本日の一冊

ウィリアム・キャクストン [英訳] ,木村建夫訳:きつね物語 : 中世イングランド動物ばなし,2001.11.15,第1刷,東京,南雲堂

狡賢く口のうまい狐レナルド(ラインケ)のキャクストン版のお話.全体は裁判話なのですが,間に入る他の動物達との話は細かく系統があるようです.

最初はあまりに狡賢い狐が皆に悪さをすると,でも最後には報いがくるようなオチで,悪いことはしてはいけないという話に繋がるのかと思っていたのですが,そうではなかったというのがちょっとした衝撃.

悪さを訴える兎やら鳥やらがいるのに,裁判に呼ばれてやってきた狐は嘘だったらりおべんちゃらを言ったりして,獅子王を騙してしまうのです.嘘が真実になるというよりも,誰も狐以上に真実を真実らしく言えないという.

獣としては強いはずの熊も狼も獅子もいるのに、誰も狐に敵わず.善人はこの話では報われず,こういう処世術も身につけなよという教訓なのか.それともこんなにも偽りのうまい人間もいるから気をつけろという教訓なのか.

個人的には口のうまい狐よりも,狐に味方する穴熊グリムベルト(話の中では狐に甥と言われていましたが)がなんか……怖いというか変というか.自分だって狐の話の中で悪者にされたりしているのに,王の元に狐を連れて行く道中狐の「言葉だけの」懺悔を聞いて許し,そしてずっと味方でいる.……何なんだこいつ? なんか個人的にはすっきりしない物語でしたな.

……ところで外がすごいことになっているんだが(雪).土曜日の勤務で良かったです(時間が短いので酷くなる前に帰ってこれた).
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