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ここはゴミ箱です
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本日の一冊

ステファノ・フォン・ロー文,トルステン・クロケンブリンク絵:小さい”つ”が消えた日,2006.11.15,新風舎,東京

潰れた出版社から出た本ですが,どうやら2008年11月新たに三修社から出し直したようです.

五十音村の人達は自慢好きの”あ”さんや,謙虚な”ん”さんなどが住んでいて,彼らが仕事をしているから日本人は日本語を話せて新聞にも活字がのるということらしいです(思考には影響しないようですねどうやら).

主人公の小さい”つ”は音がでないということで自身もしゃべることができません.五十音のうちで誰が一番偉いかという話に決着がつかなかったのですが,でも誰が一番偉くないかといったらそれは音を発しない小さい”つ”だ,と”あ”さんや他の何人かが言ったのですね.それを聞いた小さい”つ”が,自分なんていなくてもみんなは大丈夫なんだと,傷心の旅に出てしまいます.

けれど,小さい”つ”が抜けると,成り立たなくなってしまう日本語はたくさんあって,彼がいなくなることで「失態をさらす」が「死体をさらす」とかになってしまって,村の人達は大慌て,という話.

挿絵がおばけみたいで(妖精というべきなのか)可愛いです.私は五十音村の本編よりも,著者の一人称で書かれた部分の方が気に入りましたけどね.車のハンドルに噛み付いて,振動を感じながら恍惚としているおっさんがいるというなら是非見てみたいです.
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