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ここはゴミ箱です
本日の一冊

セバスチァン・ハフナー著,魚住昌良監訳,川口由紀子訳,ウルリヒ・ヴァイラント図版協力:図説プロイセンの歴史;伝説からの解放,2000.9.15.第1刷,東京,東洋書林

まぁ,なんの影響でプロイセンという国なのかは,推して知るべし,ですね.大変立派な本で,ページ数も多かったですが,図版も多かったのでこんなものかな,と.ドイツ騎士団時代とかさらりと通り過ぎ,第一次世界大戦以降もぶった切って,本当に「プロイセン」のみを,副題にあるように伝説から解放させようという試みで綴られた本.……なのだと思います.

伝説というのは,本書では黄金のプロイセン伝説(ドイツ統一がプロイセンの使命だというもので,歴代の王達はそれを望み,意図してそれぞれの役割を果たしたという運命論的なもの)と,黒のプロイセン伝説(野蛮な軍国主義として,フリードリヒ大王,ビスマルクらがヒトラーの先駆者であったというもの)と表されていました.どちらも過去の宣伝であるとする著者の立場は明確で,ちょっとロマンとか運命にときめく人にはちょっと物足りない(笑)かもしれない.

プロイセンはプログラム,というのは面白い表現でした.人々が集まり,やがて集落を形成し街を作り,自治制度が生まれて争い,協調したりして取り決めを作り,法を整えたり王を立てたりして国となるような成長過程はこの国にはなく,恐ろしく理性的で,恐ろしく非情なプログラムができ,それを維持するために人々を集めたような逆説的な部分があるようです.そしてこの時代,そんな先駆的で,形だけの国に人が集まった.まさに時代の申し子,というような国だったのかなぁ,という.個人的にはそう理解しましたが.

それにしてもうへぇ,寒い.
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