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ここはゴミ箱です
本日の一冊

柄刀一:奇蹟審問官アーサー死蝶天国,2009.4.7.第1刷,東京,講談社
ダニエル・ケールマン著,瀬川裕司訳:世界の測量;ガウスとフンボルトの物語,2008.7.20.第2刷,東京,三修社

ミステリなのは前者だけですが.

まず奇蹟審問官アーサーの登場するシリーズですね.ずっと読みたかったのですが,住んでいる自治体の公共図書館にはなくて,勤めている隣の自治体の公共図書館にあったんですよ.家に帰る方向と違うので,つい後回しになってしまっていたところを,お休みのとれるこの時期に読もうと思いまして.

前巻と,弟が主役(?)の「サタンの僧院」と違って,今回一編だけアーサーが別の審問官と仕事を一緒にしていて,それがまた元気なおじいちゃん神父さまなので,個人的には「キタコレ!」だったんですが,本当にこの一編だけっぽいですね.残念.
クレメンス神父にも相棒がいてくれてもいいと思うんですけど…….それにしても,常におじいちゃん神父を心配しているクレメンス神父はちょっと新鮮でした.いつもちょっと捉えどころない感じですものね.
あ,ちょっと例のホラー文庫シリーズと感想が直近してしまったのですが,こちらはちゃんとミステリですので,あっちと同じ感覚で読むことはお勧めしません.……でもミステリとしては前巻の方がインパクトあったかな.

もう一冊は副題の通り,数学者・天文学者・物理学者であるカール・フリードリヒ・ガウスと,博物学者・地理学者アレクサンダー・フォン・フンボルトのお話.二人が出会った場面から始まり,過去にさかのぼってガウス,フンボルトそれぞれの視点でその人生が物語られる.

……といいつつ,これ読み進んだのは主役二人の人生の魅力が四割,あと六割はフンボルトの測量の旅に同行した植物学者エメ・ボンプランの視点があったからこそと個人的には思います.理論で世界を旅したガウスと,実践で世界を旅したフンボルト.最後には両者の世界が混じり合ってどちらのものかわからなくなるというような,ちょっと哲学めいた終わりも計算されていて綺麗でしたけど.
ドイツではベストセラーの上を行く人気ぶりとか.う〜ん,「いかにもドイツ的」だからなのか.そこらへんはよく分からんけど,ボンプランはフランスの人らしいからな.ほんと良く生きて旅を終えたよ.

あ,フンボルトのターンで密林での旅が語られまして,蚊とか,蚊とか犬とか,蚊とか.うん,流血なので嫌な人は読まないように.
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