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日本図書館文化研究会編:図書館人物伝―図書館を育てた20人の功績と生涯,2007.9.25,東京,日外アソシエーツ,

人物伝として日本から10人と外国から10人の伝記というか,論文を集めた本です.副題には図書館を育てた功績とありますが,当時の状況でその活動が必ずしも周囲から評価されたわけではない,という人もいます.根っからの図書館畑の人もいれば,全く違う場所から図書館に関わることになった人もいます.
それぞれ書き手によって読み易い,読みにくいはありますし,完全に伝記の形をとるにはまだ調査不足というか,あまり掘り下げられていない人も含まれているように思いました.一応本書を作るにあたって査読はクリアしている文が収録されているようですが,これなら載せなくても……と正直思った箇所もありました.
日本人篇よりも外国人篇の方が内容的に充実していたように思いますが,先行研究の多さの問題でしょうか.リリアン H.スミスに関しては児童図書館員として突出した活躍を見せた方ということで,他のところでも紹介されていましたので,やはり前知識があると興味深く読めるものです.以前ご紹介した

桂宥子:理想の児童図書館を求めて-トロントの「少年少女の家」.1997.10.25,中央公論社,東京

で紹介されていましたね.他にはこれまた以前名前を挙げました山○順一氏が「ジョン・コットン・デイナの生涯と図書館哲学」ということで寄稿していらっしゃいます.基本的に山○氏の文章は読み易いので.

児童図書館員については今月の△書館雑誌でも特集されております.子どもの成長をじっくり見ながら図書館員としてできることをする,という立場では図書館の中でも一番”時間をかけたお付き合い”が望まれる部門ですが,そういう意味で専門職員不要論に傾きがちな現況を一番憂いている部門でもあるのかもしれないですねぇ.

 公共図書館にしろ大学図書館にしろ,結局移動の波からは逃れられなくて,現在の部署に留まりたいと思うなら移動させられないくらいの業績上げるか,偉くなって管理職となって戻ることを目指さないといけないのかな,と思ってみたりして…….現場を守りたいなら偉くなれって……あ,踊る大走×線.室井さ~ん!
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