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ここはゴミ箱です
本日の一冊

レイチェル・カーソン,上遠恵子訳:潮風の下で,1993.5.10,東京,宝島社

さて,またもやメジャーな本を素通りして違う本を読む捻くれ者精神発揮.レイチェルが最初に発刊して,でも初版の売れ行きは時期も悪くてよろしくなかったものを,その後の著書と一緒に再版したらベストセラーになったという「Under the Sea-Wind」です.

海で糧を得る鳥から,海の中を生きる魚,そして深海で生きる魚へと,空と海を生きる生物達を確かな描写で書き綴る本書.もう少し子ども向けなのかと思っていたんですが,生き方としてとてもシビアな淘汰の部分も隠すことなく書いていて,今は海の中の映像も,そこに住む生物達の動画も見ることができますが,こうして文章で表すことができるというのは能力ですね.それも下手に一人称とか,魚を擬人化したような視点にはならないで,ずっと時に淡々と,でも愛情深く書いていくという…….

「海が失うものはなにもない。」p.9,l.5

と書きつつ,「沈黙の春」を記した時には,人が海から大きく奪ってしまうものがあると感じていたのではないでしょうか.
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