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ここはゴミ箱です
本日の一冊

ジェニファー・リー・キャレル,布施由紀子訳:シェイクスピア・シークレット,2009.5.30.初版,東京,角川書店 上下

原題はInterred with their bones『骨と共に葬られて』だそうです.

書店で平積みになっていたものを,買うか買わないか悩んだ挙句図書館で借りました.シェイクスピアは中学生から高校生くらいにかけて読んでいて,今でも文庫版で持っていますが,そう言えば最近読み返してないなぁと.

結論から言うと,買わなくてよかったかな,と.いや,そうですね過去の謎を追うという意味で「テンプル騎士団の古文書」よりは壁本ではなかったのですが,買って保存しておくほどでもないか……と.シェイクスピアの正体については以前テレビでも云々と議論されていたような気がしますし,秘密を追う主人公が別の誰かに追われるっていうのもダ・ヴィンチ・コード以前からよくあるよねぇという展開なので.ただ読みやすくはあるので,これをきっかけにシェイクスピアを読む人も出るかも?

唯一絡める要素としてオリジナルというか,面白い部分はファースト・フォリオに収録されなかった幻の戯曲を持ってきた部分かしら.個々の謎解きに必要な蘊蓄部分は楽しかったです.でもストーリーは…….

黒幕が誰か分かりやすいというか…….もう登場した時点で「ドルリィ・レーン最後の事件」を思い出して,「まさかなぁ。いくらなんでもそんなベタな展開は避けるだろう」と思ったら全然避けてくれなかった…….

シェイクスピアの正体ですが,他人説,複数説とあるようです.これってとっても写楽に似ているなぁと.とてつもない才能を現す作品があって,けれどそれは一体誰の手によるものなのかという疑問.その作品を生み出すことのできると,納得できる人は誰なのか,と.

短期間に完成度の高い作品を複数生み出すって,それまで書きためていたものを同時期に完成させたっていう単純な考えはダメなのか……? と思ったり.

あとがきで創作部分を丁寧に説明してくれるところは,とても良心的な本でした.
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