ここはゴミ箱です
本日の二冊
デボラ・ホプキンソン,千葉茂樹訳:ブロード街の12日間,2015.4.10,2刷,東京,あすなろ書房
クララ・フェヒナー作,中村茂子訳,齋藤太郎監修:黒おばさん;子どものためのメルヘンと物語,2018.7.7,第1刷,東京,幻冬舎
「ブロード街の12日間」は良作だなぁと思いました.なんていうか,ちゃんと科学的思考を物語でなぞらせてくれるし,ボーイ・ミーツ・ガールでもあるし.実在の人物を登場させつつちゃんと児童文学なんですよね.実在の人物ジョン・スノウ博士は,氷と炎の歌のあの主人公と同じ名前なので,この方についての本(なんだったか忘れましたが)が出た時に,出版情報見て,同じ名前の人がいるんだなぁと思った記憶があるのです.確かに麻酔研究の先駆者的なことを書いてあったように思います.
そのジョン・スノウ博士が,ブロード街で起きたコレラの感染経路調査を行ったこと,当時のロンドンの衛生状態の酷さ.テムズ川の汚染などを盛り込み,調査に関わった少年を創作しての物語は大変興味深かったです.
「黒おばさん」の方も,これまで脚光を浴びてこなかった,ドイツ創作童話の初翻訳ということで,特に最後の「くりみ割りと砂糖姫」のお話はオリジナル度が高かったように思います.くるみ割り人形の物語とは違う「くるみ割り」でしたし,ハッピーエンド……とも言い難い感じがなんとも言えず.
デボラ・ホプキンソン,千葉茂樹訳:ブロード街の12日間,2015.4.10,2刷,東京,あすなろ書房
クララ・フェヒナー作,中村茂子訳,齋藤太郎監修:黒おばさん;子どものためのメルヘンと物語,2018.7.7,第1刷,東京,幻冬舎
「ブロード街の12日間」は良作だなぁと思いました.なんていうか,ちゃんと科学的思考を物語でなぞらせてくれるし,ボーイ・ミーツ・ガールでもあるし.実在の人物を登場させつつちゃんと児童文学なんですよね.実在の人物ジョン・スノウ博士は,氷と炎の歌のあの主人公と同じ名前なので,この方についての本(なんだったか忘れましたが)が出た時に,出版情報見て,同じ名前の人がいるんだなぁと思った記憶があるのです.確かに麻酔研究の先駆者的なことを書いてあったように思います.
そのジョン・スノウ博士が,ブロード街で起きたコレラの感染経路調査を行ったこと,当時のロンドンの衛生状態の酷さ.テムズ川の汚染などを盛り込み,調査に関わった少年を創作しての物語は大変興味深かったです.
「黒おばさん」の方も,これまで脚光を浴びてこなかった,ドイツ創作童話の初翻訳ということで,特に最後の「くりみ割りと砂糖姫」のお話はオリジナル度が高かったように思います.くるみ割り人形の物語とは違う「くるみ割り」でしたし,ハッピーエンド……とも言い難い感じがなんとも言えず.
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本日の二冊
川口雅幸:幽霊屋敷のアイツ;上,2018.7.24,初版,東京,アルファポリス
川口雅幸:幽霊屋敷のアイツ;下,2018.7.24,初版,東京,アルファポリス
ひと夏のボーイ・ミーツ・ガール物語.からくり夢時計と同じ方ですね.
タイムスリップ平行世界もの……と書くとネタバレなのだろうか.
もうちょっと幽霊屋敷の設定が生きればなぁと思わなくもないですが.著者の方のあとがきにじんときました.
川口雅幸:幽霊屋敷のアイツ;上,2018.7.24,初版,東京,アルファポリス
川口雅幸:幽霊屋敷のアイツ;下,2018.7.24,初版,東京,アルファポリス
ひと夏のボーイ・ミーツ・ガール物語.からくり夢時計と同じ方ですね.
タイムスリップ平行世界もの……と書くとネタバレなのだろうか.
もうちょっと幽霊屋敷の設定が生きればなぁと思わなくもないですが.著者の方のあとがきにじんときました.
本日の二冊
ジョン・コナリー,田内志文訳:失われたものたちの本,2015.9.30,東京,東京創元社
茅田砂胡:ポーラの戴冠式;デルフィニア戦記外伝3,2018.10.25,初版,東京,中央公論新社
お正月に実家の近くの図書館で借りた本が前者なのですが,表紙が切り絵っぽくて素敵で,でもタイトルをうろ覚えだったので,本棚から探すのにちょっと手間取りました.
大好きな母を失い,その後父親が再婚相手を連れてきて,新しい弟ができてもなかなか受け入れられない少年デイヴィット.現実世界は戦禍に呑まれていき,自身の世界も思春期の嵐の中に突っ込んでいくという中で,本好きのデイヴィットが迷い込んだ異世界は…….ちょっとダークで,厳しい世界.間で話される物語は,デイヴィットが好んで読んでいたハッピーエンドのおとぎ話とは毛色が違っていて,そんな中で成長していくという話.男の子はみんなお母さんが好きね……と思いながら読んでいました.
そして後者.私,デルフィニアの外伝って1とか2とか読んでいたのかしら……? まぁ,短編の集まりみたいなものだったので,別に普通に読み進められたんですけどね.ヴァンツァーの出番が手紙でしかなくて寂しかった…….リィは相変わらず綺麗で男前ですね.
ジョン・コナリー,田内志文訳:失われたものたちの本,2015.9.30,東京,東京創元社
茅田砂胡:ポーラの戴冠式;デルフィニア戦記外伝3,2018.10.25,初版,東京,中央公論新社
お正月に実家の近くの図書館で借りた本が前者なのですが,表紙が切り絵っぽくて素敵で,でもタイトルをうろ覚えだったので,本棚から探すのにちょっと手間取りました.
大好きな母を失い,その後父親が再婚相手を連れてきて,新しい弟ができてもなかなか受け入れられない少年デイヴィット.現実世界は戦禍に呑まれていき,自身の世界も思春期の嵐の中に突っ込んでいくという中で,本好きのデイヴィットが迷い込んだ異世界は…….ちょっとダークで,厳しい世界.間で話される物語は,デイヴィットが好んで読んでいたハッピーエンドのおとぎ話とは毛色が違っていて,そんな中で成長していくという話.男の子はみんなお母さんが好きね……と思いながら読んでいました.
そして後者.私,デルフィニアの外伝って1とか2とか読んでいたのかしら……? まぁ,短編の集まりみたいなものだったので,別に普通に読み進められたんですけどね.ヴァンツァーの出番が手紙でしかなくて寂しかった…….リィは相変わらず綺麗で男前ですね.
本日の一冊
キャサリン・ランデル,原田勝訳:オオカミを森へ,2017.9.25,第1刷,東京,小峰書店
今から百年ほど前のロシアを舞台にして,オオカミ預かり人の少女フェオドーラと四匹のオオカミ,そして彼女とオオカミ達と出会った少年兵イリヤが,連れ去られたフェオの母親を助けに雪深い世界を走る話.
革命をしきりに訴えて,フェオをその旗印にしようとするアレクセイを胡散臭く感じたものの,フェオがそれに容易には乗らず,あくまで自分の守りたいものをはっきりとさせて踏み込み過ぎないように,引っ張られすぎないようにしていたのが良かったです.後半がさっと終わってしまったの物語としてはちょっと物足りない気にもなりましたが,彼女の,そしてオオカミ達の生き方としてはその方が妥当なのかとも思って納得.
今,別のオオカミの話を読んでいるので,オオカミの背に子どもが乗るっていうのも,大きさ的には可能なんだなぁと実感(?)している次第.
キャサリン・ランデル,原田勝訳:オオカミを森へ,2017.9.25,第1刷,東京,小峰書店
今から百年ほど前のロシアを舞台にして,オオカミ預かり人の少女フェオドーラと四匹のオオカミ,そして彼女とオオカミ達と出会った少年兵イリヤが,連れ去られたフェオの母親を助けに雪深い世界を走る話.
革命をしきりに訴えて,フェオをその旗印にしようとするアレクセイを胡散臭く感じたものの,フェオがそれに容易には乗らず,あくまで自分の守りたいものをはっきりとさせて踏み込み過ぎないように,引っ張られすぎないようにしていたのが良かったです.後半がさっと終わってしまったの物語としてはちょっと物足りない気にもなりましたが,彼女の,そしてオオカミ達の生き方としてはその方が妥当なのかとも思って納得.
今,別のオオカミの話を読んでいるので,オオカミの背に子どもが乗るっていうのも,大きさ的には可能なんだなぁと実感(?)している次第.
本日の二冊
ランサム・リグズ,金原瑞人,大谷真弓訳:魂の図書館;ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3;上,2018.3.20,初版,東京,潮出版
ランサム・リグズ,金原瑞人,大谷真弓訳:魂の図書館;ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3;下,2018.3.20,初版,東京,潮出版
いやー,前作の終わりから最後まで,一気に駆け抜けましたね.個人的にはアディスン(眼鏡をかけた犬)が最後まで活躍してくれて嬉しかったです.ミラードは捕まってからの出番がかなり減ってしまいました…….
ペレグリンと仲間達を捕らえられ,ジェイコブとエマは二人で彼らを救い出すべく奮闘しますが,それにはジェイコブの”奇妙な”力が大きく貢献します.なんとなく,ラストは皆を救い出して終わりかと思っていましたが,ちゃんと現代を生きるジェイコブが自分で選択して,その結果がついてくるのは意外でした.
ホロウガストを操る力って,某魔法学校ファンタジーの蛇語みたいなやつやなーと思ったりしましたが,でもあとがきでもあったように最後まで写真と関連付けながらのユニークな作品だったと思います.映画まだ観ていませんが,1巻の話しで終わってしまったらもったいないなぁ.アディスンも出てこないし…….
ランサム・リグズ,金原瑞人,大谷真弓訳:魂の図書館;ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3;上,2018.3.20,初版,東京,潮出版
ランサム・リグズ,金原瑞人,大谷真弓訳:魂の図書館;ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3;下,2018.3.20,初版,東京,潮出版
いやー,前作の終わりから最後まで,一気に駆け抜けましたね.個人的にはアディスン(眼鏡をかけた犬)が最後まで活躍してくれて嬉しかったです.ミラードは捕まってからの出番がかなり減ってしまいました…….
ペレグリンと仲間達を捕らえられ,ジェイコブとエマは二人で彼らを救い出すべく奮闘しますが,それにはジェイコブの”奇妙な”力が大きく貢献します.なんとなく,ラストは皆を救い出して終わりかと思っていましたが,ちゃんと現代を生きるジェイコブが自分で選択して,その結果がついてくるのは意外でした.
ホロウガストを操る力って,某魔法学校ファンタジーの蛇語みたいなやつやなーと思ったりしましたが,でもあとがきでもあったように最後まで写真と関連付けながらのユニークな作品だったと思います.映画まだ観ていませんが,1巻の話しで終わってしまったらもったいないなぁ.アディスンも出てこないし…….