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ここはゴミ箱です
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大崎梢:配達あかずきん,2006.7.5,3版,東京,創元社

書店さんが舞台のミステリ.成風堂書店という書店で働く京子と多絵二人が一応探偵&助手コンビです.
短編5本.「パンダは囁く」「標野にて君が袖振る」「配達あかずきん」「六冊目のメッセージ」「ディスプレイ・リプレイ」.

盛り上がりでいけば「配達あかずきん」ですが,読後感でいけば「六冊目のメッセージ」ですかね.素敵ロマンス.こんな出会いがあったらな.図書館だってほんの紹介はしているんだぜ,という対抗心.
盗作問題は結構ヘビィなネタだと思いますけど,よくサラリといれたなぁ.その辺上手な作家さんになるのかもと思いました.
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篠田真由美:失楽の街;建築探偵桜井京介の事件簿,2004.06.07,第1刷,東京,講談社

これで建築探偵シリーズは第2部が完結らしい.第3部は京介も30代から40代にかけてということになるのでしょうか.就職しちゃったりするんでしょうか.

今回は私にとって幸なことに,神代先生がメイン視点だったので読みやすかったです.蒼も嫌いじゃないですが,建築探偵の中では一番神代先生にシンパシーを感じるというか.
はぁ,そういう野心的な……というか先駆的なアパートがあったんですね〜.団地住まいとか,想像できないんですが.今回の事件は建物自体がどうこうというわけではなく,爆弾魔を追うとかそういうお話でした.
故郷って帰りたいと思うかどうかはその人次第で,帰るべきと考える人もいれば,故郷なんてないと思う人もいる.当然ですね.屍鬼でも思いましたが,それに縛られていると感じるかどうかは,感じ方次第なんですよね.
北村薫:ニッポン硬貨の謎;エラリー・クイーン最後の事件,2005.6.30,初版,東京,東京創元社

話は戸川氏が持ち込んだエラリー未訳原稿を北村氏が翻訳するという形で進むが,そんな原稿あるわけがないため,日本通というわけでもないエラリーが書いたものらしくするため(?)に所々間違った日本事情が訳注という形で解説されています.つまりまぁ,何もかもが計算された舞台で,内容から翻訳の仕方(実際は翻訳していないわけですが),背景も加えた訳注というなの演技解説もすべて北村氏の手の内.
内容的にはエラリー・ファン(というかフリークに近い)ための本!という感じになっていまして,これがやれてしまう北村氏は相当なんだろうと思います.正直普通のミステリ好きくらいのレベルの人には読みにくいかも.話は読めるけれど,訳注が邪魔に思えるのでは.でもこの試みはスゴイ…….
坂木司:動物園の鳥,2004.6.15,再版,東京,創元社

シリーズ最終巻.卵から生まれた鳥は見事巣立ったのか,という話(だと思う).引きこもりの探偵鳥井とその友人坂木の持ちつ持たれつという話(多分).
カドフェルシリーズのように登場人物がずっと繋がっているというのは嬉しい.じいさんキャラが一番好きですが.今回の舞台は上野動物園.
人の悪意には怖くて立ち竦んでしまうけれど,自分を振り返ればそんな気がなくても垂れ流しているかもしれない.でもそれで誰かを傷つける心配を常にして生きていくことはできない.もしかしたら傷つけた分,できるだけ他人を癒せたら幸せだろうけれども.
考えと行動はどちらが先って,ニワトリと卵みたいになってしまうけれど,時にその選択を誤っても,何もしないよりは何かが生まれるのかもです.
坂木司:仔羊の巣,2005.10.20,第5版,東京,創元社

相互依存の極致みたいな鳥井と坂木の話第二弾.というか,これだけの幅の人と話している時点で,自分よりよほど脱引きこもりではなかろうか.自分は一人で外出できないわけではないけれども.
今回の話は3編.なんというか,最後の話に出てきた矢崎という少女のように,憎悪を形としてそんなに簡単に人に吐き出せるというのは怖いことだと思う.彼女に”雇われた”女の子たちも怖いが.
だから”謝った”ということで許してしまうこの話には納得いかないけれど,それは自分が坂木のように”優しく”ないからなのか.
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