ここはゴミ箱です
本日の一冊
チョーサー作,笹本長敬:カンタベリー物語(全訳),2002.5.31,初版,東京,英宝社
旅の道連れが,その巡礼の旅の間の慰めに互いに二度ずつ話を披露し合うという流れの枠物語.きちんと二回話したのは数人で,途中で尻切れとんぼになっている話もあるのですが,個別には完結している話もあります.
滑稽譚,教訓譚,悲劇譚,猥談? とありますが,教訓譚が多いのかなぁという.オックスフォードの神学生がしたグリセルダという身分違いの妻を娶った(自分からなのよねこれ!)夫が,その妻を試そうと色々な仕打ちをする話は,イタリア民話集にも似たような話があったような気がします.夫をタコ殴りしてやりたい話(と個人的に分類).
英語で読めば韻を踏んだり色々すごいのかも知れませんが,訳すと基本的にはTaikutsuだな……なんて.いや,古典名作なのは分かっているつもりなんですが……読みやすさでいうとデカメロンの方がよかった気がします.とりあえず,読んだぞ,とそれだけで満足.
チョーサー作,笹本長敬:カンタベリー物語(全訳),2002.5.31,初版,東京,英宝社
旅の道連れが,その巡礼の旅の間の慰めに互いに二度ずつ話を披露し合うという流れの枠物語.きちんと二回話したのは数人で,途中で尻切れとんぼになっている話もあるのですが,個別には完結している話もあります.
滑稽譚,教訓譚,悲劇譚,猥談? とありますが,教訓譚が多いのかなぁという.オックスフォードの神学生がしたグリセルダという身分違いの妻を娶った(自分からなのよねこれ!)夫が,その妻を試そうと色々な仕打ちをする話は,イタリア民話集にも似たような話があったような気がします.夫をタコ殴りしてやりたい話(と個人的に分類).
英語で読めば韻を踏んだり色々すごいのかも知れませんが,訳すと基本的にはTaikutsuだな……なんて.いや,古典名作なのは分かっているつもりなんですが……読みやすさでいうとデカメロンの方がよかった気がします.とりあえず,読んだぞ,とそれだけで満足.
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本日の一冊
小池寿子,死者のいる中世,1994.12.20,第3刷,東京,みすず書房
黒死病の黒い影が駆け抜けた中世ヨーロッパでダンス・マカブール(死の舞踏)という文学・美術主題が現れた。ヨーロッパ各都市でその死の舞踏を巡り歩き,死のモチーフに心奪われた著者の美術エッセイのような本でした.同じように死の舞踏に魅せられた死の舞踏学会というのが存在するという記述に目が飛び出そうになったが…….何でもあるもんですよね,学会って.
死者と生者が手を繋ぎ輪になって踊るダンス.誰もが死と隣合わせで生きているということが,黒死病の蔓延と共に人々の中に深く染み込んだのだろう.それは死と生,そして悪と聖でもあり,男と女,慎みと快楽も身にまとっている不思議な図像だと,著者は言っているように思いました.
……あんまりにどんよりした雰囲気の本なので,気分の沈んでいる時にはおすすめしないし,いい気分の時にもおすすめしないですけどね。
ところで携帯小説のバチ官読んでますが,先走った結果のうちのSS下げた方がいいかな.設定が…….書き直せば何とかなるかしら.子ロベがうっかり可愛いでやんの.
小池寿子,死者のいる中世,1994.12.20,第3刷,東京,みすず書房
黒死病の黒い影が駆け抜けた中世ヨーロッパでダンス・マカブール(死の舞踏)という文学・美術主題が現れた。ヨーロッパ各都市でその死の舞踏を巡り歩き,死のモチーフに心奪われた著者の美術エッセイのような本でした.同じように死の舞踏に魅せられた死の舞踏学会というのが存在するという記述に目が飛び出そうになったが…….何でもあるもんですよね,学会って.
死者と生者が手を繋ぎ輪になって踊るダンス.誰もが死と隣合わせで生きているということが,黒死病の蔓延と共に人々の中に深く染み込んだのだろう.それは死と生,そして悪と聖でもあり,男と女,慎みと快楽も身にまとっている不思議な図像だと,著者は言っているように思いました.
……あんまりにどんよりした雰囲気の本なので,気分の沈んでいる時にはおすすめしないし,いい気分の時にもおすすめしないですけどね。
ところで携帯小説のバチ官読んでますが,先走った結果のうちのSS下げた方がいいかな.設定が…….書き直せば何とかなるかしら.子ロベがうっかり可愛いでやんの.
本日の一冊
フランシス・コリンズ著,中村昇・中村佐知訳:ゲノムと聖書;科学者、<神>について考える,2008,10,3,初版第1刷,東京,NTT出版
原題は『The Language of God』ですので,ゲノム=神の言葉(言語)=聖書ということで,邦題がこれになったのでしょうか? まぁ,そのまま神の言葉(言語)としていたら,確かに日本人は手に取るの躊躇するでしょうけどね.でもなんて言うかな……こう,微妙に違うニュアンスを感じさせる原題なだけに,ちょっと惜しいというか…….あくまで個人的な感覚の問題なんですが.
副題にある通り,科学者が神について,というか信仰について考えて,あらゆる立場からのあらゆる批判や意見に丁寧に答えていくというもの.著者は米国国立ヒトゲノム研究所の所長を勤めていた人で,物理学,医学,人類遺伝学などの専門家.科学と信仰は対立するものではなく,また関連せずに我が道をいくものでもなく,調和することができるんだということで.自分の体験,立場から説いていくわけです.
ここでいう神は彼の選んだ神についてが主なのですが,ちゃんとどの神を選ぶのかという信仰の選択を読者に任せているので,押し付けがましいところはなかったです.C.S.ルイスの著作がたくさん引用されているので,そちらに興味が出ました.
今日の一冊としましたが,もう一冊Q.E.Dシリーズ完結を読んだのですが,明日,明日よく落ち着いてから書こうと思います.
フランシス・コリンズ著,中村昇・中村佐知訳:ゲノムと聖書;科学者、<神>について考える,2008,10,3,初版第1刷,東京,NTT出版
原題は『The Language of God』ですので,ゲノム=神の言葉(言語)=聖書ということで,邦題がこれになったのでしょうか? まぁ,そのまま神の言葉(言語)としていたら,確かに日本人は手に取るの躊躇するでしょうけどね.でもなんて言うかな……こう,微妙に違うニュアンスを感じさせる原題なだけに,ちょっと惜しいというか…….あくまで個人的な感覚の問題なんですが.
副題にある通り,科学者が神について,というか信仰について考えて,あらゆる立場からのあらゆる批判や意見に丁寧に答えていくというもの.著者は米国国立ヒトゲノム研究所の所長を勤めていた人で,物理学,医学,人類遺伝学などの専門家.科学と信仰は対立するものではなく,また関連せずに我が道をいくものでもなく,調和することができるんだということで.自分の体験,立場から説いていくわけです.
ここでいう神は彼の選んだ神についてが主なのですが,ちゃんとどの神を選ぶのかという信仰の選択を読者に任せているので,押し付けがましいところはなかったです.C.S.ルイスの著作がたくさん引用されているので,そちらに興味が出ました.
今日の一冊としましたが,もう一冊Q.E.Dシリーズ完結を読んだのですが,明日,明日よく落ち着いてから書こうと思います.
本日の一冊
リュドミラ・ウリツカヤ,前田和泉訳:通訳ダニエル・シュタイン;上,2009.8.30.東京,新潮社
新刊案内を読んだ時から気になってはいたのですが,読むのが遅くなってしまいました.2年経ってんよ…….でも「物語ユダヤ人の歴史」http://agnus.blog.shinobi.jp/Entry/418/ を読んだ後で正解だったかもしれない.なんせ新刊案内で”修道士”の部分だけ気になってたから,”ユダヤ人キリスト教徒”という部分が2年の間にすっかり頭から抜け落ちておったんですよ〜.下巻も引き続き読んでいるところです.
一応天気予報を信じて,金曜日のような気温の上昇はなさそうなので,服を入れ替えてみました.う〜ん,捨てた分もあるので買わなくては仕事場に着ていくものに困るかも?
リュドミラ・ウリツカヤ,前田和泉訳:通訳ダニエル・シュタイン;上,2009.8.30.東京,新潮社
新刊案内を読んだ時から気になってはいたのですが,読むのが遅くなってしまいました.2年経ってんよ…….でも「物語ユダヤ人の歴史」http://agnus.blog.shinobi.jp/Entry/418/ を読んだ後で正解だったかもしれない.なんせ新刊案内で”修道士”の部分だけ気になってたから,”ユダヤ人キリスト教徒”という部分が2年の間にすっかり頭から抜け落ちておったんですよ〜.下巻も引き続き読んでいるところです.
一応天気予報を信じて,金曜日のような気温の上昇はなさそうなので,服を入れ替えてみました.う〜ん,捨てた分もあるので買わなくては仕事場に着ていくものに困るかも?
本日の二冊
イータロ・カルヴィーノ,河島英昭訳:まっぷたつの子爵;文学のおくりもの2,1978.6.20.12刷,東京,晶文社
G.ボッカチオ,田辺聖子訳:グラフィック版デカメロン;世界の文学4,1979.東京,世界文化社
さて,イタリア民話集の流れで,「不在の騎士」は読んだから,他のカルヴィーノ著作を読んでみようと思いまして,まずは「まっぷたつの子爵」から.……児童文学の域だと勝手に思っていましたが,そげなメルヒェンはなかった…….むしろ描写怖い.民話集の中にも真っ二つになってしまった男の話はありましたが,あれはまだ朴訥としたほんわかさがあったのですが,こっちは笑えねぇ.終わりもなかなかシュール.
そして絵画修復士の流れで「デカメロン」を読んでみようと思ったのですが.選んだのがグラフィック版だったせいか,訳は子ども向けともいえる柔らかさでしたが,全話載っていなかった…….それもある意味もちっとちゃんと読みたかったナスタジオ・デリ・オネスティの物語が絵だけの掲載って…….リベンジするべきか.それにしても,イタリア民話集を読んだ後だと,同じモチーフを感じることができて一層面白いです.どうしても不思議なのは,どうしてその展開で納得して結婚しちゃうのかなっていう……? いや待てよ,そうか聖書のルツ記の方法があれでいいくらいなんだからいいのか…….
イータロ・カルヴィーノ,河島英昭訳:まっぷたつの子爵;文学のおくりもの2,1978.6.20.12刷,東京,晶文社
G.ボッカチオ,田辺聖子訳:グラフィック版デカメロン;世界の文学4,1979.東京,世界文化社
さて,イタリア民話集の流れで,「不在の騎士」は読んだから,他のカルヴィーノ著作を読んでみようと思いまして,まずは「まっぷたつの子爵」から.……児童文学の域だと勝手に思っていましたが,そげなメルヒェンはなかった…….むしろ描写怖い.民話集の中にも真っ二つになってしまった男の話はありましたが,あれはまだ朴訥としたほんわかさがあったのですが,こっちは笑えねぇ.終わりもなかなかシュール.
そして絵画修復士の流れで「デカメロン」を読んでみようと思ったのですが.選んだのがグラフィック版だったせいか,訳は子ども向けともいえる柔らかさでしたが,全話載っていなかった…….それもある意味もちっとちゃんと読みたかったナスタジオ・デリ・オネスティの物語が絵だけの掲載って…….リベンジするべきか.それにしても,イタリア民話集を読んだ後だと,同じモチーフを感じることができて一層面白いです.どうしても不思議なのは,どうしてその展開で納得して結婚しちゃうのかなっていう……? いや待てよ,そうか聖書のルツ記の方法があれでいいくらいなんだからいいのか…….