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ここはゴミ箱です
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本日の一冊

シャーリイ・ジャクスン,市田泉訳:ずっとお城で暮らしてる,2007.8.24,初版,東京,創元社

鞄図書館で紹介されていた本の一冊.お城というかお屋敷で暮らしている姉妹と,伯父.村に出るのは妹のメアリ・キャサリン・ブラックウッドだけで,姉のコンスタンスは屋敷の外には出ない.伯父はある事件から体を壊していて,車椅子で生活をしている.

語りのメリキャットは半分以上空想の世界に生きているような感じで,しかもそれは自衛のためなのか時折陰湿で過激な妄想が混じる.彼女には自分で決めたルールがあって,それは一種の呪いになっている様子.
ブラックウッド家で起きた悲劇の生き残りの伯父さんは,ちょっと呆けているのか,細かいことを言ったり,逆に細かいことを忘れたりしている.彼にはどうやらメリキャットは”見えていない”ようなのだ.それでもコンスタンスの細かい世話を受けて,家の中では三人が”うまく”やれているようにも思える前半.後半に入って従兄のチャールズが現れてからがぐっと展開が早くなった.

すっごく怖いって本ではないし,残虐なシーンがあって胸糞悪くなるという本でもないのですが,何だか消化不良感は残って,読み終わっても気になる本ではありました.そういう意味では面白いと言える本でもない.個人的にはメリキャットは本当に生きてたのかしらって,思うわけです.伯父さんが正しくって,他の人達が集団で”幽霊”を見ていただけだったりするんでないの?

そこじゃないだろって自分でも思うけど,返されなかった図書館の本も気になるんだ…….
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本日の一冊

篠原美季:ヴァチカン図書館の裏蔵書,2017.9.1,東京,新潮社

ちょうど,ヴァチカン教皇庁図書館の資料電子化をNTTが担当して,資金をクラウドで募っているという記事を見たあとだったので,自分的にはとてもタイムリーに出た一冊でした.本文にその事業のことも触れられていましたし.

えっと,本の中身としては図書館ではなくて,秘密記録保管所というところがメインの舞台となっているわけなのですが.それにしても,若い神父でダビデ(像)似って,どっかで聞いた容姿だなおい.これで秘密記録保管所の司書だったらどうしようかと思いましたが,理系だということなので(ただし本文中で役に立ったわけではない設定),まぁいいのか.とりあえず読者層が例のエキサイティングな奇跡調査官(約1名)のでてくるシリーズを既読の方が手に取りそうなタイトルであるため,そこら辺はなんだろう……狙っているのか? と穿った見方をしてしまいそうだわ.

ミステリに分類するほどのものでもないかなー,と思って分類はただの読書日記.離れたところで同じ夢を同時に見ている人がいるって,そういう話も本当にあるのかしら.結局天正遣欧少年使節関係の文書は出てこなくてがっかりした.

そうそう,夏が終わらないうちにと思って深海展観てきました.末とはいえ,まだ夏休み中でやはり子どもが多かった.前半は人が多くて,後ろから展示を眺める程度でしたが,中盤から後半はなんとか.特に「しんかい」や他の調査船の模型がじっくり見れて嬉しかった.部屋に飾りたい.あとミニ展示でマリモ展もやっていて興味深かったです.
過去にマリモを調査した方々のノートみたいなのに,マリモが押しつぶされていた(笑).遠慮なくいきますなー.
本日の一冊

阿部智里:空棺の烏,2017.6.10,第1刷,東京,文藝春秋

八咫烏シリーズ第四弾.時間が大きく動く一冊でもあります.雪哉が山内衆になるべく,勁草院へ入り,ブイブイ言わせる(この用語は今も通じるのか)話.なんだか,某魔法学校ファンタジーを思い出させる展開やな,と感じた通り,作者様は某魔法学校ファンタジーが好きだとのこと.全くのスリザリン気質で,グリフィンドールに入った主人公だね,分かる.

とは言いつつ,茂丸という陽の気質のキャラクターがいたおかげで救われているなぁという感じがしました.雪哉は”自分が”こういう闇の部分を背負っていかなきゃいけないっていうか,それが自分に”似合い”と思っている部分があるんじゃないかしら,って思いました.身の回りにいたら反発せずにはいられないような感じなので,茂丸の懐の深さに驚いた.

さて,金烏の秘密が明かされて,またまたバタバタしてきましたぞー.ハードカバーはすでに一部完結みたいなの出ているようですが,文庫待ち.というか,文庫を買う姉さん待ちは続きます.
本日の一冊

リチャード・マシスン,尾之上浩司訳:ある日どこかで,2002.3.15,初版,東京,東京創元社

世界幻想文学大賞受賞作.鞄図書館で紹介されていたタイムスリップものだったので,読んでみたいなーと思いつつ借りるのを忘れていたのですが,ようやく借りました.

タイムマシンを作るとか,不思議なゲートがあるとか,近未来ですでにそういう技術が開発されているとかではなくて,自己催眠によるタイムスリップって,大掛かりに背景を設定しなくていいので,お手軽なんじゃないの? って思いましたが,主人公の自己催眠の方法が,ひたすら書き続けるとかそういう話で,この人もしかしてそれが原因で死んで魂がタイムスリップするって展開じゃないのと途中まで疑ってました.

だって,脳腫瘍であと半年足らずの命と診断されているんですよ,リチャード・コリア(36歳).無茶すんなー,と思って当然では? 彼は人生最後の旅行で宿泊したホテルで見つけた75年前の女優エリーズ・マッケナの写真に魅せられて,彼女に逢いに時を超えることを目指すわけですが,突然現れたコリアを受け入れていくエリーズの,その根拠となっているのが占いってところ……うーん,劇的でいいのかもしれないけど,女性は占いを信じやすいって感じにもなっているようでちょっと個人的には納得いかない.

語りはずっとリチャードの視点で,最初と最後がお兄さん視点.リチャードがエリーズに会った最初の頃って,きっと捨てられた子犬みたいな目でエリーズのことを見てたんだろうなー.置いてかないで,僕を好きになってって全開の目.でも36歳.

あ,ヒトのこと言えない年齢になってるや自分も.
本日の二冊

大沼紀子:真夜中のパン屋さん;午前5時の朝告鳥,2017.6.15,第1刷,東京,ポプラ社
神山健治:小説ひるね姫;知らないワタシの物語,2017.2.25,初版,東京,KADOKAWA

前者は最終巻で,これまで出てきたキャラクター達のその後の収まり方がまとまった本だと捉えました.最後が主人公の希実ではなくて,パン屋を続けていく暮林さんだったのがいい構成だなーと思いましたね.午前0時から5時まで続いた本で,時折ヘヴィーな内容も扱っていましたが,登場人物達がそれぞれちゃんと落ち着くところに落ち着いて,大団円になったーという印象.もうちょっとちゃんとした映像化してくれても良かったよね(笑).

後者は多分,映画になってた.それの小説版ですね.映画の方を見てませんが,お話は小説で先取りした感じ.多分,現実と夢の世界との切り替わりとか,方言の部分とか,映像の方がするりと入ってくるんだろうなーとは思いましたが,お話は展開が小気味よく早くて良かったです.DVDにでもなったら借りてみたいですな.
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