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ここはゴミ箱です
本日の一冊

イヴァシュキェヴィッチ作,関口時正訳:尼僧ヨアンナ,1997.2.17,第1刷,東京,岩波書店

読もうかなぁと思ってまだ読んでいない「女教皇ヨアンナ」も同じヨアンナだったなぁと.

ポーランドの作家イヴァシュキェヴィッチによる中編小説.しかしフランスのルーダンで実際に行われたという悪魔祓いをベースに置いて,舞台をポーランドに移した作品です.映画化されて有名になったようですね.映画の方は見ていませんが,検索して画像を見るとヨアンナが美人ですね.

ルーダンの憑依は他の作品でも取り上げられている有名な話のようで,悪魔祓いのために派遣された神父が,結局尼僧に憑いていた悪魔を自らの身に引き取ったというのも実際の事件と同じだとか.

ちょっと読んでいて鬱になる人もいるかな,という印象.恐怖小説……になるのでしょうかね.ラストをそういう風に持って行かなければまた違ったものになったのかもしれませんが.

映画としてはぞっとするラストになるかもしれませんが,小説として読むと神父の口にするヨアンナへ「愛」の方がぞっとします.あぁ……カドフェルに戻ろう,うん.
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本日の一冊

松岡利次翻訳:ケルトの聖書物語,1999.4.26,第1刷,東京,岩波書店

ケルトの〜というよりはアイルランド文学の中の聖書物語として個人的には理解しましたが.そもそもアイルランド文学に詳しいわけではなく,これが初めてかもしれない未知との遭遇的心境.

聖書物語ですので,聖書を物語風にしたというか,新約正典,外典,偽典,註釈から聖人伝などから引っこ抜いて面白く興味深いように組みあげさらに自分の創作まで加えてしまったという,一種の二次創作とでも言うべきか.妄想が暴走してしまった感がなんとなく親しみを感じさせ,けれど元となった聖書及びアイルランドの英雄伝などはしっかりと盛り込まれているという……知識の多い二次創作? それがまたアイルランド文学特有の(といっても詳しくは分からないのですが)文章でもって表現されていると.

本書で翻訳されたのはほんの一部分ですが,文章的にどうやら「形容詞を多用し,物事を切り刻んで列挙するのが好き」な傾向が見られるようです.短くできない箇条書きみたいなところ.何でか親近感を覚えるのですが…….

面白いなと思ったのが「アダムとイブの物語」の蛇とイブの会話ですね.私は旧約を読んでなんとなく誘惑する蛇はオスだと思っていたのですが,ここでは堕落に誘う構図として悪魔→メスの蛇→イブ→アダムとなっているようでした.誘惑に弱い女の蛇とイブが騙し騙されしているわけです.

さて,上記の話から飛びまして,本日の不幸話.私はそもそもストッキング(タイツも)が長持ちしない人間なんですが(つまりすぐ破く),本日も見事に穴をあけました.歩いていてブーツのチャックに引っかかったのです.見事に穴が空いたのですが,「靴下上から履けば隠れる位置か?」と帰宅するまでは思っていました(←どうしようもない貧乏性).しかし帰宅してから部屋に飾ったガーベラの茎を切った後,その花切り鋏を足の上に落としまして…….

えぇ,流血ですがなにか?

先っちょが足の爪のあたりにガツン.……あ,また破れた.これは流石に再起不能かと思いました.冷静にストッキングを脱いで捨て,足は絆創膏を貼っています.うん,半分は爪に当たったため,プチ不幸話ですんでよかったです.
本日の一冊

喬林知:後ろは○マのつく石の壁!,2010.1.1,初版,東京,角川書店

そろそろキャラクターがごっちゃになってきたぞ,と.そもそも間も空いているからな…….まぁ個人的にはムラケンさえ出ていれば私は満足ですが.眞王サマの裸ショーも一応終わった……んだろうな.

箱関連でユーリの意識を支配しているお方の存在が気になりますな.そして(ついでのように)コンラッドお帰り.気分的にムラケン寄りなので対応が冷たい自分.
本日の二冊

ブラッド・メルツァー,青木創訳:偽りの書,2009.3.31,初版,東京,角川書店 上下巻

聖書に記された人類最初の殺人にして最初の兄弟殺しの物語.アダムとイブの子ども,カインとアベルの物語の顛末には謎がある.カインは何をもって弟アベルを殺したのか.その凶器の不在が,ある意味では聖書中に描かれた最初の殺人ミステリなのかもしれない.

と,歴史系ミステリの流れを行って,図書館博物館美術館を巡っての謎解きかと思いきや,絡んでくるのはなんとスーパーマンのコミック.そして絡んでくるのは兄弟殺しではなく,父と息子の関係図.あえてこれをミステリに分類しなかったのは,謎解きが推理というよりも流れに沿ってという感じで,サスペンスに近いのかと思ったせいです.

そして,ダヴィンチ・コード,シャイクスピア・シークレットと同様に,信じちゃいけない○○な人登場.○の中には好きな言葉を入れましょう.……誰かお願いだからこの展開をぶち破ってください.

さて,神がカインになんの印をつけたのかは別として,案外凶器の不在はP資料やらJ資料の継ぎ接ぎ,翻訳の際の抜け落ち,どちらかに原因があって,何かしらの資料にははっきりこれだ! と書かれていたのかも.それとも,その時代の人には書かなくてもわかる凶器だった?

スピード感はありましたし,一気に読める作品でした.……問題はやっぱり○○な人がやっぱり○○な部分か…….
本日の一冊

林信吾:英国一〇一話,1998.11.18,第1刷,東京,中央公論社

電車での移動があったので,その間に文庫本をと思って借りました.
それにしても土日が強風だったので,電車に遅れが出て暇つぶしを持って行ったのは正解でした.

英国滞在期間が十年ほどあった著者がコラムのような短い文章でテーマごとに語るエッセイ集……かな.英国のこういう紹介的なエッセイはけなすか擁護するかという両極端になりやすいような気がしますが,別段これは英国に限らず,でしょうか.自国のことだってそうだしね.

にしても英国料理なんてものは認めん! くらいの勢いはとても面白かったです(楽しんでいいのか).そう言えばありがちな朝食については語らなかったな.語り口が辛辣というかちょっとワルぶっているというか.こういうコラムとかエッセイは書き方によって小説よりも人を選ぶと思うので,受け付けない人もいるだろうなぁと思いましたが.ちりばめられたエピソード蘊蓄はへぇと思うものもありました.だが俳句については何も言えない.
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