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ここはゴミ箱です
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貴志祐介:十三番目の人格;ISOLA,1997.10.20,6版,東京,角川書店

エンパスという超能力を持つ賀茂由香里は阪神大震災後のボランティアとして被災者の心のケアをしていた.そんな彼女が出会った一人の少女千尋.彼女は自分の中に十三の人格を持っていた.
多重人格+幽体離脱ものというべきか.第三回のホラー小説大賞長編賞佳作作品だったようですね.オチはなんとなく想像できましたが,うん,怖い話ですね.結局人格統合ではなく,人格同士の消し合いができてしまうわけだ.
著者は辞書マニアかなぁ.
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飯田譲治,梓河人:Gift,2000.6.10,初版,東京,角川書店

職場の方にNIGHT HEADの話をしたら覚えていてくださって,飯田譲治の本とホラー文庫の他の本を貸していただいた.こういう本の趣味のやりとりは嬉しい.

Giftもテレビ化していたらしく,主人公の早坂由紀夫は木村拓哉.本を読みながら長髪の美青年ってどういう感じなのかと思っていたのですが,木村拓哉は確かに長髪ですね.
早坂由紀夫は記憶喪失症で,彼がどうやら51億円もの金が消えたその理由,行方を知っているらしい.その金目当てで彼を引き取った女社長奈緒美,女刑事朔原,家に上がりこんでくる千秋.由紀夫の周りには女性が集まるが,由紀夫の失った記憶を呼び覚ます出会いはしばらく訪れず.でもある時何かを”届ける”ということに強く刺激された由紀夫は奈緒美の仲介で届け屋を始める.
ホラー文庫ですが,特別怖くはありません.後味も悪くないし.ドラマではもっと届け物のエピソードがたくさん入っただんだろうか.そっちの方が面白いかもですね.

小野不由美:屍鬼(四),2002.3.1,東京,新潮社

事態はもはやのっぴきならないところまできていて,敏夫にはどうしようもなくなってきています.静信は”どうしよう”という気はないようで,静観というか,人々がどうなるかではなくて,屍鬼達がどうなるかという方向に心を向けてしまっています.
正直なところ,単純に夏野とかが生き残って,みんな火葬にしてしまうとか,最後はお寺が……とか甘い考えを抱いていたのです自分は.でもこの話,単純どころではなく,問題作と言ってしまってもいいのではないでしょうか.
登場人物が落ちるだけ落としてやるっていうような展開にちょっと呆然とします.
高田崇史:九段坂の春;QED flumen,2007.8.6,第1刷,東京,講談社

QED初の連作短編集.春,夏,秋,冬の四編で,それぞれタタル,奈々,小松崎,御名形が主として関わってきますが ,他にも遠野の河童じいさんとかが出てきます.
五十嵐弥生という女性は額田王をモデルにしたのでしょうか.男性を惹きつけずにいられない女性.そういう人もいるのだと思います,一種のカリスマ.
それにしても恋するタタルは正直鳥肌……って失礼.うわー,人間だったんだねータタルも.
奈々ちゃんはこれ系の男に好かれる傾向があるようですね.話を聞いてくれるからだと思います.ちゃんと考えてもくれるし.
恩田陸:夜のピクニック,2004.7.30,東京,新潮社

高校生活というのは濃密なようで,あとから考えると何やってたのかなぁって気分になるのです.修学旅行で何してたかな,とか.体育祭で盛り上がったことあったっけ?とか.まぁ,工業高校なのでちょい特殊かもですが.

修学旅行がない代わりに鍛錬歩行祭があるという北高で,高校3年最後の歩行祭に臨む貴子と融の異母兄弟中心に話が進みます.同じクラスになったけれど周囲には兄妹であることを隠している二人は,今迄会話らしいものを交わしたことがない.二人のそれぞれの友人はそんな二人の距離を勘違いして,二人を恋人としてくっつけようとしてくる.

ピクニックと言えば楽しげだけれど,結構きっついスケジュールで,鍛錬の文字の方がふさわしい行事.夜の鍛錬……いや,それじゃだめだな.
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